知られざる名曲 第37回 組曲 「馬あぶ」 Op.97aより第8曲 [ロマンス] /ショスタコーヴィチ
知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける
今回は、ソビエトの作曲家 ショスタコーヴィチ にスポットを当てることにしました。
当ブログの見解では、20世紀半ば~今日まで、新たなクラシック音楽の作曲家は登場していません。
ショスタコーヴィチが事実上最後のクラシック音楽作曲家になります。
彼は68年の生涯で、15の交響曲と15の弦楽四重奏曲を中心に、管弦楽曲、合唱曲、映画音楽など多数の作品を残しました。
最近日本でも人気の高い「セカンドワルツ」←この動画は7000万回以上再生されています。また、クラシックファンに人気のある「交響曲第5番(動画は4楽章の一部)」は、ショスタコーヴィチの代表作です。
したがって、ショスタコーヴィチの知られざる名曲は、組曲「馬あぶ」にしました。
■ 第37回 組曲 「馬あぶ」 Op.97aより第8曲 [ロマンス] ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(Dmitrii Shostakovich 1906 - 1975)
この曲は、映画音楽(ファインツィムメル監督「馬あぶ」1955年)です。「ロマンス」は、ショスタコーヴィチが作った最も美しい曲と言われ、最近はフィギュアスケートで使われたりしていますので、聴いたことがある人も多い曲です。
多くの芸術家が、戦時下の体制の影響を受けながら活動せざるを得ない時代。ショスタコーヴィチもまた例外ではありませんでした。
しかし彼は、ひと時、暗い時代の呪縛から解き放されて「ロマンス」を書いたような気がします。重く垂れさがった雲から、春の温かい陽ざしが差し込むような、そんな安ど感を彼は求めていたのでしょう。
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