知られざる名曲 第42回 ピッコロ協奏曲/バリー・マッキンム
知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける
今回は初めてオーストラリアの作曲家を選んでみました。
バリー・マッキンム(1941年メルボルン生まれ)は、ジャズなどのトランペット奏者としてプロの音楽キャリアを始めました。
その後は、協奏曲、弦楽三重奏、金管五重奏、合唱作品、歌、ピアノ曲、そしてさまざまな非伝統的な器楽グループのための作品を書き、ビクトリアでのオーストラリア音楽のプレゼンテーションへの最も顕著な貢献に対して、AMC賞( 1988)を受賞するなど活躍しましたが、日本では知られていません。
このYouTube動画でピッコロを吹いているのは、ドイツ ゲヴァントハウス管弦楽団の首席ピッコロ奏者を務める グドルン・ヒンツェ(Gudrun Hinze)です。この奏者は知りませんでしたが、音楽性豊かな素晴らしい演奏家です。
■ 第42回 ピッコロとオーケストラのための協奏曲 第2楽章「 Air 」 バリー・マッキンム(Barry McKimm 1941- )
何と言う長閑な(のどかな)曲でしょう。とても気分が落ち着き心が休まる曲です。
この曲の第2楽章「 Air 」とは、直訳すると「空気」ですが、クラシック音楽に於いては「アリア」と言い、叙情的、旋律的な曲という意味です。J.Sバッハの有名な「 G線上のアリア」は、「 Air on the G String」が訳された曲名です。
しかしこの曲に関しては、「空気」でも違和感はありません。透明で清々しい空気感が音楽にあるからです。
尚、今までご紹介した記事を、第1回から順に並べて見やすくした「知られざるクラシック名曲の宝庫を開けるシリーズ」を、アーカイブとして公開(順次更新)しております。是非ご参照下さい。
知られざるクラシック名曲の宝庫を開けるシリーズ
写真 ACワークス(株)
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