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2021年5月20日 (木)

知られざる名曲 第44回 夜の海辺にて/カスキ

知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける

「夜の海辺にて」 という ロマンティックなピアノ曲をご紹介します。

作曲したのは、ヘイノ・カスキ(Heino Kaski, 1885 - 1957)、北欧フィンランドの作曲家兼ピアニストです。

彼は、フィンランドの偉大な作曲家 シベリウス に師事して、シベリウスの推薦でベルリン留学を果たしましたが、、第一次世界大戦により帰国を余儀なくされました。

その後はヘルシンキ音楽院のピアノ教師などを務めながら、自身の代表作「交響曲ロ短調」の他、ピアノ曲、歌曲、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、フルートソナタなどを書きました。

1957年、師であるシベリウスが91歳の天寿を全うして、ヘルシンキ大聖堂で大規模な国葬が営まれたその日、カスキも72歳の生涯を閉じたのです。カスキの生涯は、シベリウスの影に隠れて目立ちませんでしたが、叙情的なピアノ作品の真価に気づき、再評価への道を開いたのは、日本のピアニスト舘野泉でした。


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夜の海辺にて~カスキ:作品集 - 舘野泉 CDジャケット

■ 第44回 「夜の海辺にて」Nacht am Seestrand Op.34-1    ヘイノ・カスキ

カスキは、ピアノの高音域を多用して、光を感じさせる透明な響きを生み出しました。
その光は、舘野さんいわく「低く静かに射しこんできて万象を透明にみせてしまう北欧独特の光」だそうです。

本日の演奏は、「優しい音色で自然を奏でる“ピュアニスト」こと、北海道出身のピアニスト 石原可奈子さんです。
その情感をたたえた素晴らしい演奏をお聴き下さい。



ピアノの一音一音が光の粒となって夜の海辺に輝いています。
北欧の豊かな自然を感じながら、しみじみとした味わいで胸がいっぱいになります。
こんな曲が聴けて、作曲者にも演奏者にも感謝です。

 

 

※参考 Wikipedia  PTNA http://www.piano.or.jp/report/01cmp/cafe_mompou/2013/06/28_16257.html
 写真 ACワークス(株)



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