知られざる名曲 第25回 ヴァイオリンの歌 (Das Lied Der Geige) Op. 2/シェベック
知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける
数年前 YouTube を聴いていて、偶然このヴァイオリン曲を知りました。上品で可憐な曲です。
曲のタイトルは、「ヴァイオリンの歌 (Das Lied Der Geige) Op. 2」
この心に残る名曲を作った人は、ヤン・シェベック(Jan Schebek)という作曲家でした。
■ 謎の作曲家
ヤン・シェベック(Jan Schebek)、初めて聞く名前でしたが、調べてみると何処にもそんな名前の作曲家はいません。
同じ名前で、 Jan Schebek( 1815 - 1889)がいましたが、チェコの鉄道建設業および起業家 で、音楽とは無縁のようです。
JanŠebek というサッカー選手もいますが違います。
世界最大級のクラシック音楽ライブラリー「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」では、44,277人(2020年7月現在)の作曲家が登録されていますが、この中にも Jan Schebek は見当たりませんでした。
発売されているCDジャケットの裏面にも、ヤン・シェベックの名前はあるものの、生年も没年も表記はありませんでした。
不思議なことに楽譜はネット上で入手できました。どうやら無伴奏(ソロ)のヴァイオリン曲のようです。
この楽譜に手がかりがありました。よく見ると、ピアノ伴奏付きにアレンジした人がいるのです。
楽譜には、アーサー・ザイボルトによって、ヴァイオリンとピアノのために編曲された(übertragung fur violine und klavier von Arthur Seybold 独語) とあります。
アーサー・ザイボルト(Arthur Seybold 1868 -1948)は、Wikipediaによると、ドイツの作曲家、ヴァイオリニストのようです。
このことから、おそらく ヤン・シェベック も同年代のドイツの作曲家ということになります。
しかし、それ以外は分かりません。
と言うことで、今回は正真正銘の「知られざる名曲」となります。
■ 第25回 ヴァイオリンの歌 (Das Lied Der Geige) Op. 2 ヤン・シェベック(Jan Schebek)
この曲に込められた「慈愛に満ちたまなざし」を思うとき、ヤン・シェベックの優しい人物像が浮かんでくるのです。
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