コロナウイルス狂騒曲の行方 (No.22)
■ 緊急事態宣言慣れ
4都府県に緊急事態宣言!(2021・4・23)
昨年に続き国民には不要不急の外出自粛が求められ、飲食店などには時短営業や休業要請が出ています。
しかし、報道によると人出はそれほど減っていないようです。
その報道を見て、安心して外出する人もあるのが現状です。緊急事態宣言も三度目ともなると、インパクトは薄れています。
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緊急事態宣言が出ると一時的に感染者は減りますが、解除されると増えます。
その繰り返しがこれからも続くのでしょうか。
こんな調子で東京オリンピックが出来るのでしょうか?
■ コロナをもう少し冷静に
相変わらずニュースやワイドショーでは、新規感染者の増加を強調しています。
確かに、大阪を始めとして各地とも病床使用率が急上昇して、医療体制がひっ迫しています。
しかし、不安を煽るだけでは解決はしません。
日本では、感染者が累計で47万人を超えましたが、人口比で0,4%です。1000人に4人しか罹患していません。しかもその大半は完治しています。ワクチン接種が遅れていると言いますが、感染者は世界38位で、欧州各国のおよそ10分の1です。
また死者は1万人を超えましたが、圧倒的に高齢者が多く、一部のメディア(一部地域)によれば死亡者の4割はもともと寝たきり状態の人だったというのです。 東洋経済ONLINE ヤフーニュース
画像 NHKより
感染された方や亡くなられた方もいる中で、軽々に楽観視することは出来ないと思いますが、あまりにもネガティブな情報ばかりが強調されているように思えてなりません。
■ インフル、肺炎などの感染症が激減の事実
昨年のインフルエンザ感染者数は、例年の1000分の1に激減し、この方式(※)の調査が始まって以来初の「インフル流行なし」が確認されました。
※毎週全国約5000の医療機関から報告された数値をもとに、全国の患者数が推計されている
インフルエンザだけでなく、感染性胃腸炎や水痘(みずぼうそう)、手足口病、流行性角結膜炎といった感染症も減少しています。
(厚生労働省の2021年第9週調査)
また、肺炎による死亡者(2020年1~9月)は前年同期で、12000人減となるなど、呼吸器や循環器による死者が大きく減少しています。
肺炎による死亡者数が減ったことで、2020年に死亡した人(外国人を含む)は、前年より9373人(0・7%)少ない138万4544人と、11年ぶりに減少に転じました。
死者数は近年、高齢化の影響で増加傾向にあり、2014~19年は平均して年間約2・2万人増えていましたが、2020年は2009年以来の前年比減となりました。(厚生労働省人口動態統計)
■ コロナのプラス面もあるのでは
コロナは私たちの日常生活を一変させました。行きたいところにも行けず、家族とも会えず、じっと我慢の1年余でした。
あらゆるイベントが中止になり楽しみも奪われました。
マスク会食とか黙食などという言葉が生まれましたが、そのマスクのお陰で、インフル、肺炎などの感染症は大幅に減りました。
そのことから免疫力が着目され健康への関心が高まりました。
一時的にしても、水や空気もきれいになったことから自然環境への関心も高まりました。
進まなかった働き方改革が一気に進みました。テレワークやオンライン会議などで通勤ラッシュも改善されました。
自粛生活で交通事故も減りました。世界の株価も上昇しました。
探せばもっとあるでしょう。コロナは悪い事ばかりではありません。
■ 矛盾をはらんだ東京オリンピック
しかし、コロナの新規感染者数があまりにもクローズアップされ、国民が日々不安の中で生活しています。
そんなに危険なウイルスなら、東京オリンピックなど出来るわけがありません。聖火ランナーもまともに走れないのです。
もし開催するならワクチン接種をもっと急がねばなりません。
今の日本は矛盾しています。「コロナは恐ろしい感染症だからゴールデンウィークも自粛して欲しい」と言いながら、東京オリンピックは、「人類がコロナに打ち勝った証(あかし)として成功させたい」と言っています。「復興五輪」も何処かへ行ってしまいました。
コロナはいつ終息するのでしょうか。私たちがインフルエンザと共存しているように、今後はコロナウイルスとも共存することになるのでしょうか。毎年インフルとコロナの二種類の予防接種を受けることになるのでしょうか?
コロナ狂騒曲は当分続きます。
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