知られざる名曲 第17回 「くちづけの伝説」間奏曲/ソウトゥーリョ&ベルト
知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける
今回は、 サルスエラ の名作「くちづけの伝説」(初演1924年)から間奏曲です。
※ “サルスエラ” は人の名前ではありません。
17世紀にマドリッドで発祥した スペインの音楽劇でオペレッタに近いものです。その昔、王室の離宮、サルスエラ宮殿で行われていたので、“サルスエラ”と呼ばれるようになりました。
スペイン東北部カタルーニャ地方の郷土料理(地中海の新鮮な魚介をたっぷり使ったブイヤベースのようなもの)も、“サルスエラ” と呼ばれていますので、言葉はご存じの方も多いと思います。
作曲は、レベリアーノ・ソウトゥーリョ(Reveriano Soutullo) (1880-1932)と、フアン・ベルト (Juan Vert) (1890-1931) の二人です。二人とも日本ではマイナーな作曲家ですが、このサルスエラの大成功で郷里では有名になりました。
■ 第17回 サルスエラ 「くちづけの伝説」間奏曲
うねるような豊かな曲想が魅力の間奏曲です。
後半には大きなクライマックスを築きますが、ソロヴァイオリンが抒情的に歌って終曲します。
わずか4分弱の曲中に、スペイン音楽の持つ多様性と深い感情表現をみることが出来ます。
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