知られざる名曲 第19回 「牧場を渡る鐘」/ケテルビー
知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける
ケテルビーと言えば、あの名曲「ペルシャの市場にて」を作ったイギリスの作曲家です。
子供の頃よく聞いた懐かしい曲です。
ペルシャの市場 など行ったことも見たこともないのに、にぎやかで楽しそうな所だと分かりました。今思うと、異国ムード満載の素晴らしい描写音楽だったわけです。
今回は、そのケテルビーが作ったもう一つの名曲「牧場を渡る鐘」をご紹介します。まさに隠れた名曲です。
ケテルビーは、1875年 、イギリスの工業都市バーミンガムで生まれました。
音楽の才能は早くから芽生え、イギリス音楽界のホープとして大きく期待されたものの、楽譜は売れず失意の日々が続きました。
しかし、45歳の時に書いた「ペルシャの市場にて」が大ヒットすると、彼は時代の波に乗って次々とヒットを生み出しました。
そして英国で最初の億万長者の作曲家になりましたが、人気は第二次世界大戦中に衰え始め、彼の独創性も低下しました。ケテルビーの戦後の作品の多くは古い作品のリメイクであったのです。
1949年に彼は避暑地ワイト島に移り、そこで悠々自適な生活を過ごしたのち人知れず亡くなりました。84歳でした。
■ 「牧場を渡る鐘」アルバート・ウィリアム・ケテルビー(Albert William Ketèlbey, 1875 - 1959)
全編に流れる牧歌的な音楽を聴くと、とても幸せな気分になります。
教会の鐘の音が、小学校の時に聞いたチャイムのようです。懐かしく気分が和みます。
ケテルビーさんのご冥福を祈ります。
※参考サイト
Wikipedia(海外サイト)
写真 ACワークス(株)
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