地球意識に目覚め、新たな一歩を
昨年は新型コロナウイルスで大変な一年でした。
この世界的なパンデミックを誰が想像したでしょう。
世界で8.260万人が感染し、180万人が亡くなりました(2020・12・31現在)
そして、終息の目途はまだ立っていません。
当ブログは、コロナに翻弄される日々の出来事を中心に「コロナウイルス狂騒曲の行方 」シリーズ 全19本 として取り上げると共に、時として過剰な報道や偏った論調に苦言を呈して参りました。
新年に当たり、当ブログ独自の視点で考察したコロナの実相と人類のあるべき姿を、以下の記事に致しました。ご一読頂けましたら幸いです。
■ コロナは自然を傷つけない
人類は自然と共存し自然から計り知れない恩恵を受けてきたにも関わらず、森林を伐採し、海を埋め立て、排気ガスで大気を汚し、放射性物質を海に垂れ流し、大きく自然を破壊し続けてきました。
自然ばかりでなく多くの動植物も、乱獲などの人類の身勝手な行動で絶滅の危機に瀕しています。
コロナで都市が封鎖され人間の経済活動が減ると、大気も河川もきれいになり、インドでは数十年ぶりにヒマラヤ山脈が見え、ヴェネチアの水は透明になりました。中国でも一時期、大気汚染が劇的に改善し毎日青空が見えました。
一方日本でもこの春、桜の名所は封鎖されましたが、ソメイヨシノは例年通り満開になりました。そして、いつものように蝶々がお花畑を舞いました。夏にはセミが鳴き、秋にはトンボが飛び、山々は紅く染まりました。
動植物の世界にはコロナは全く影響しませんでした。コロナウイルスは人類にだけ害を与え、自然には無害であったと言えるのです。
■ コロナウイルスから人類への手紙 (Vivienne R Reich)
地球は囁いた、でもあなたには聞こえなかった
地球は叫んだ、でもあなたは耳を塞いだ
地球がどれほど危機的な状況にさらされていてもあなたは聞こうとしなかった
終わらない戦争、果てしない欲望
それでも、あなたは自分の生活を続けた
どれだけの憎しみがそこにあろうと
毎日何人が殺されようと
地球のことを心配するより、あなたにとっては最新のiPhoneを持つことの方が大切だったのだ
そして私は、あなたを目覚めさせるために生まれた
言っておくが、決してあなたを罰するために生まれたのではない
今、私はここにいて
世界中の機能をストップさせた
私の出現によって
あなたはやっと地球の悲痛な声に耳を傾けた
あなたは私に助けを求めた
今、あなたは地球のようだ…
私は、あなたに物質中心の考え方をやめるよう忠告する
あなたは自分が生き残れるか心配しているようだ
そう、あなたは高熱で苦しむ、地球で起きる森林火災のように
あなたは呼吸が苦しくなる、地球の大気汚染のように
そしてあなたは衰弱していく、地球が日々衰弱していくように
私はあなたの平穏な日常を奪った
あなたが忘れていた地球の痛みを思い出させるため
あなたは人生で一番大切なものは何かを考える時間ができただろう
もう一度言うが、私はあなたを罰しているのではない
あなたを目覚めさせるためにここにいるのだ
全てが終わったら私は去るだろう
もっと地球の声を聞いてほしい
そして、あなたの魂の声を聞くことだ
これ以上地球を汚すのをやめなさい
互いに争うことをやめなさい
物や金にだけ執着するのをやめなさい
あなたの隣人を愛し始めなさい
地球の自然とその生き物たちを大切にしなさい
そして、創造神を信じなさい
でないと・・・
私が次に現れる時には、もっと強力になって戻ることになるかも知れないのだよ
ご存じの方もあると思いますが、
この手紙は、詩人のヴィヴィアン・リーチ氏(Vivienne R Reich)が創作して、私たち人類に宛てた手紙です(原文は英語)。
※多くの和訳がありますが、当ブログの解釈を加え、一部要約してあります。
参考動画YouTube https://www.youtube.com/watch?v=xjdHjyCHRmY
■ 分断される世界
国連の推定では19世紀末におよそ16億人だった世界人口は、20世紀半ばに25億人となり、20世紀末の1998年にはおよそ60億人にまで急増、現在(2020年)は77億9500万人となっています。わずか100年余りで約5倍、60憶人も増えたことになります。
人口の増加は労働力の増加となり、生産性が上がると同時に消費も増大しました。当然経済は発展し生活は豊かになりましたが、一方で森林は伐採され、工場が立ち並び、大気や河川などの自然環境は著しく汚染されました。そして野生動物も住む場所を失いました。
領土(資源)をめぐっては国際紛争が絶えず、自国の利益を優先するあまり軍事力を行使する危険性も日々高まっています。
豊かさの陰で経済戦争が起こり、軍拡競争は激化し、世界は以前にも増して分断されようとしています。
■ 心理的感染がパンデミックの原因
今回のコロナの災厄で、私たちは人間の「意識」の重要性に気付きました。「意識」が不安を感じると、その不安が社会に広く伝搬するのです。
日本赤十字社の見解でも、ウイルスの「生物学的感染症」が、不安や恐れを伴うことで「心理的感染症」を誘発し、偏見や差別を生んで「社会的感染症」になるというのです。世界的なパンデミックになったのは、人間の不安や恐れという「意識」の感染が広がったからに他なりません。
その一因は、当ブログが度々指摘してきた過剰なコロナ報道にあります。視聴率稼ぎの、いわゆる あおり運転ならぬ「あおり報道」です。
※参考動画 日本赤十字社 ウイルスの次にやってくるもの
■ 問われる人類の意識改革
経済優先の物質文明は、自然環境を破壊し、私たちの大事な地球を傷つけたばかりか、国々の対立と社会の分断を招きました。
私たちの「意識」が懸命に求めた豊かさは、人間のエゴから生じる貪欲さと一致します。
豊かさと引き換えに人類が手にしたものは何だったのでしょう。
さらに今回のコロナウイルスで、不安や恐れはモンスターとなって地球に襲い掛かりました。一番怖いのはコロナウイルスではなく、人間の「意識」だったのです。
人類だけ繁栄すれば良いというエゴの「意識」、コロナに対する不安や恐れの「意識」。
この二つの「意識」を変えない限り、人類に未来はありません。
■ 気づきと変革の年
コロナウイルスの災厄によって、私たち人類は大きな気づきを得たと思います。
「人間意識」から「地球意識」への転換です。その転換こそが人類の究極の目的であったのではないでしょうか。
まさに2020年は意識に於いて「気づき、転換の年」、そして来る2021年はいよいよ「変革元年」です。
■ 地球はひとつ
近年、地球環境を守ろうというムーブメント(movement)は大きな広がりを見せています。あるヨガの団体は「地球市民」というワードを使っていますが、まさに私たち人類は地球という生命体の一員であり、地球という大きな惑星の市民です。
私たちは地球環境のみならず、地球に生きるすべての生命体を守り、共存共栄を図らなければなりません。その使命が人類にはあるのだと思います。
松田聖子さんが歌ってヒットした「瑠璃色の地球」(詞 松本 隆 )を、今夜のNHK紅白歌合戦で見ました。
♪「地球という名の船の誰もが旅人」
♪「ひとつしかない私たちの星を守りたい」
コロナの災厄は、そのことを私たちに気づかせてくれたのではないでしょうか。
もう一度繰り返しますが、その気づきの年が2020年。
そして、「意識」が変わる元年が2021年、本年です。
さらに「意識」を「行動」に移すタイミングは、すぐそこまで来ています。
地球意識に目覚めた人類が、新たな一歩を踏み出すのが、2021年令和3年です。
日常のちょっとしたことから、「意識」を変えてみましょう。
その一人一人の些細な思いが、やがて大きなうねりになると信じます。
私たちは歴史の大きな転換点に立っています。
その意義を忘れず、日々精進することをお誓いし年頭の所感といたします。
当ブログに最後までお付き合い下さりありがとうございました。
壺中日月長 感謝九拝
※この記事に掲載した写真は、素材サイトACワークス(株)さんからダウンロードしたものです。
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