コロナ報道の在り方
夏休みに入り、日本にコロナ第2波が押し寄せています。
連日報道される過去最多の感染者数。
沖縄県や岐阜県など、地方自治体によっては再び「緊急事態宣言」を発出するところも出てきました。
確かに新規感染者は増えています。
(以下のグラフは、いずれも厚労省サイト 2020年8月1日現在より)
■ 陽性者数※ ↓ 累計36.088人
※この数字は、PCR検査で判明した「陽性者数」であり、正確には「感染者数」ではありません。
この事態を誰が想像したでしょう。
8割おじさんの言うことを聞いて、2か月間も「外出自粛」したのに・・・
でも悲観したことはありません。
一方で、退院又は治癒された人も増えています。
■ 退院又は療養解除となった者の数 ↓ 累計25.253人
すなわち、陽性者の7割の人はすでに日常生活に戻っています。
死亡者も1.000人を超えましたが、
■ 死亡者数 ↓ 累計1.010人
注目すべきは、6月以降グラフが鈍化していることです。
6月、7月の2か月で、亡くなった方は約100人です。
亡くなった方には申し訳ないのですが、 毎年日本では、餅をのどに詰まらせて亡くなる人が4.000人、転倒して亡くなる人が5.800人もいるのです。そしてインフルエンザでは少なくとも毎年3.000人が亡くなっています。
日本の1.000人は、諸外国に比べても他の死因に比べて多くはありません。
■ 第2波の正体
今回の第2波の正体は、PCR検査が増えたことで、比例して陽性者が増えただけのことです。東京だけでも毎日4.000人も検査すれば、増えるのは当たり前です。全国でも、3月頃には1日1.000件にも満たなかった検査を、今は18.000~24.000件にしています。
PCR検査が増えれば、陽性者数が増えるのは当然と言えます。
ですから、肝心なのは「陽性者数」ではなく「重症者数」ですが、あまり注目されません。
テレビのワイドショーも、「過去最多の感染者数です!」と騒ぎ立てます。
そして、「飛沫感染の動画」が、繰り返し放映されます。
相変わらず、コロナウイルスの脅威をあおり、私たちを不安にさせるメディア。
コロナ騒動の前、テレビは「あおり運転」を繰り返し報道しました。同じ映像が何度となくテレビから流れました。
恐怖心をあおる報道を、「あおり報道」と言いますが、視聴率稼ぎの「あおり報道」が氾濫しています。
「あおり運転」を批判的に報道してきたテレビ局が、「あおり報道」に精を出す。
報道の在り方に疑問を感じるのは私だけでしょうか。
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