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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2020年5月22日 (金)

黒川問題 救いようのない日本

ステイホームで家にいると、否応なしに入ってくるのは、腹立たしいニュースばかり。

当ブログは時事問題がメインではないが、この不正義がまかり通る現状に黙ってはいられない。
日本の将来を危うく思うのは私だけだろうか。「三蜜」ではなく「三悪(検事、官邸、メディア)」について考えてみた。


黒川問題 救いようのない日本

 ダメダメ 検事長

検察ナンバー2の検事長が、緊急事態下に賭けマージャン! 耳を疑う不祥事である。

黒川氏といえば、あの森友事件で、財務省の佐川宣寿(前理財局長)らを不起訴とするよう大阪地検に圧力をかけた黒川事務次官(当時)のことである。自殺した近畿財務局の職員の無念をよそに、彼は賭けマージャンに興じていた。人の命を何だと思っているのか!

常に政権寄りの彼は、安倍政権のスキャンダルをもみ消すことに奔走した。籠池夫妻を逮捕したのも、黒川氏の直接の指示だったとするニュースも入った。「めんどくさいから逮捕しておきました」と、 まさに官邸の「操り人形」である。人の良さそうな顔をしてとんでもない悪である。安倍政権に取っては極めて都合の良い人材だったに違いない。

いつもは舌鋒鋭い弁護士(元検察官)の郷原信郎氏(黒川の同期)は、黒川氏の人柄は悪くなかったと述懐するが、同期だからといって擁護するとは何事か!
法の番人が不正義を押し通してまで、時の政権にゴマをするのは決して許されることではない。

賭けマージャンは立派な賭博罪である。しかも常習性があった。このまま立件されることなく軽い訓告処分で退職金(7000万円?)も満額出るとなれば、国民は納得しないだろう。「賭けマージャンは賭博罪に当たらない」という法律改正を行うか、安倍政権得意の「閣議決定」で法律の解釈を変えなければならない。

森法相は陳謝し、直ちに後任を決めると言ったが、「余人をもって代えがたい」はずの黒川氏の代わりはいるのか?

検事は見識があって「高潔な人」というのは、国民の思い込みに過ぎなかった。またしても検察の信頼は失墜したのである。そして、検事総長になって勇退するはずだった黒川氏の人生も、汚名にまみれて失墜したのである。

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画像  NHK WEBニュースより

 悪事バレバレ 内閣

自分たちに都合の良い黒川氏を検事総長にする」という官邸の悪だくみは、その本人が賭けマージャンをしていたという「文春スクープ」によって無残に消え失せた。過去の悪事を色々もみ消してきた官邸も、今度ばかりは手の打ちようがないだろう。
現政権は、明らかに「危険水域」に入った気がする。

森友加計問題などで追及を逃れてきたのは、非力な野党と、政権ベッタリの公明党に助けられてきたこと、さらに自民党の中に後継者たる人材がいなかったことによる。でなければ、とっくに安倍政権は倒れていただろう。

今回のコロナウイルス対応で、安倍政権の支持率は30%台に急降下したが、さらにこの「クロカワリスク」で国民の信頼を失った。悪運も尽きたのか、来年の東京オリンピックも黄信号が点灯している(バッハIOC会長5/21談)。アスリートには気の毒と言うほかない。

何でも閣議で決めてきた安倍政権、国民の手の届かないところで「やりたい放題」だった。その代償は大きく、ついに黒川氏と心中する瀬戸際にいる。ここまで腐敗したら与党も救いようがないだろう。野党第1党の立憲民主は全く頼りにならない。与党の自浄能力に期待するしかないだろうか、それも難しいが・・・。かつてこれほど国民の思いと乖離した政権はあっただろうか。

 

ズブズブ メディア

国民が一番驚いたのは、マスコミが渦中の黒川氏と度々賭けマージャンに興じていた事実である。当然のことながら、メディアは常に中立な報道を心掛ける。しかしあろうことか、検察幹部と「癒着」していた今回の事案は、メディアもまた腐敗しているという現実を示している。

当局から出される「リーク」は、このような新聞記者の情報収集によるものかも知れないが、あまりにズブズブの関係は目に余ると言わざるを得ない。この分では、警察ともズブズブ、官僚ともズブズブ、政治家ともズブズブなんだろう。このような日本の取材の在り方は、公正な報道の弊害になっている。

朝日、産経ともに詳細な事実関係を明らかにして、当該社員の厳正な処分を早急に発表すべきであるが、未だに記者の実名すら公表されていない。産経新聞の「記者指針」によると、「記者は報道や論評の質の高さだけでなく、その行動でもまた高い信頼性と品性が求められる。」とあるが、 緊急事態下に行われた違法性のある賭けマージャンには品性のかけらもないどころか倫理観も著しく欠如している。

まさか同社の記者に対し、検察の「甘い処分」と同じような「身内の処分」で終わることの無いよう、国民も目を光らせなければならない。
黒川氏にも説明責任があるとすれば、朝日、産経両新聞社にも説明責任はある。何よりもトップが謝罪すべきである。

信頼を失ったのは、検察だけではない。官邸はもちろん、メディアも失ったのである。国民はいったい誰を信頼したら良いのか?あまりの日本の現状に憤りを通り超えて、悲しくなる。


もういい加減にして、悪代官3人(安倍、麻生、菅)が登場する(現代版)時代劇は終わりにしてほしい!
悪代官を助ける奉行(黒川)もいらない! 役に立たない旗本(国会議員)もいらない! そう言えば江戸時代の旗本も、ろくに仕事もせずに「禄(給与)」にありついていた。今も昔も変わらない。

水戸黄門や、助さん格さん、大岡越前は、夢のまた夢でしかない。国民をないがしろにする「救いようのない日本」の現実が重くのしかかる。

 

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