コロナ禍に考える「健康」の意味
コロナが収束に向かっていますが、治療薬もワクチンもない中、第2波・第3波が来ると脅かされて、まだ多くの人は外出を自粛中だと思います。
そしてこの数か月、ストレスが溜まり、運動不足で「コロナ太り」した方も多いと思います。あらためて「健康」について考えてみることにしました。
一般的に、健康とは =「身体が健康である」を意味します。すなわち病気でない状態のことです。しかし、WHO(世界保健機構)は、健康の定義を英語で次のように発表しています。
■ WHOのいう「健康」とは
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
訳1. 健康は、完全な身体的、精神的、社会的幸福の状態であり、単に病気や虚弱がないことではありません。(翻訳ソフト)
訳2. 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが
満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)
訳3. 健康というのは病気でないということではない。仕事に満足し、家庭にうれいなく、いつでも前向きの姿勢でなにごとにも取り組めるような精神および肉体状態であるということをいう。(調剤薬局等に掲げてあるプレート)
すなわち、健康には、1.肉体的健康 2.精神的健康 3.社会的健康があり、その3つが揃ってはじめて「健康」と言えるわけです。
心身の健康は分かりますが、この「社会的健康」とは、いったいどういう意味でしょう?
人から必要とされ、生きがいを感じ、家庭や社会の中に自分の居場所があることだそうです。
協会けんぽのホームページでは、「社会的健康」に加え「生活面での健康」を唱えています。(以下図)
全国健康保険協会(協会けんぽ)
健康と一口に言っても、結構意味が深いようです。確かにそうかも知れませんが、この3~4条件を完全に満たす日本人はいるのでしょうか?とてもハードルが高い気がします。
そもそも「健康」という字は、「健やか(すこやか」と「康らか(やすらか」から成り立っています。「身体が健やかで、心が康らか」と、単純に考えれば良いのではないでしょうか。
コロナのおかげで、久しぶりに筆を執りました。
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