アベノマスクが届きました!
アベノマスクが届きました! 早速、玄関のワンちゃんにかけてみました。
■ エイプリルフール
今年のエイプリルフール(4月1日)に、安倍首相が発表した「布マスク2枚」の全世帯配布。それから1か月半、やっと「アベノマスク」が郵便ポストに入っていました。有難く拝受いたします。
エイプリルフールだったので、初めは「ジョーク」かと思われていたアベノマスク。今では「Wikipedia」に載るほど有名になりました。そのWikipediaによると、シンガポール、タイ、韓国、イタリア、フランス、ニューヨークなど諸外国でも、布マスクの配布の例はあるようです。
本日届いたアベノマスク
■ 壮大な税金の無駄遣い
当初、このマスクには466憶円の税金が使われるはずでしたが、マスク本体の調達費が79億円安くなったので、実際には400憶円を切っています。
ただ、妊婦さん向けのマスクに不良品が見つかり、550人体制で「目視の検品」作業を実施したそうです。その費用、何と8億円!これは信じられないほどの税金の無駄遣いです(社民党の福島党首弁)。
■ 漏れ率100%
マスクの専門書も書いている 聖路加国際大大学院の大西一成准教授(公衆衛生学)が、届いたアベノマスクの「漏れ率」(※)を計測したところ、5回測って、すべて100%の漏れ率でした。つまり、外に浮遊している粒子が全て内側に入ってしまうことを意味します。
※漏れ率とは、マスクの外側と内側の粒子の数を計測して、どれくらい内側に入り込んでいるかを統計解析した率。市販のマスクの漏れ率は86.3%とのこと、所詮マスクでは、外から入ってくるウイルスを防ぐことは難しいようです。
大西先生は、「ウイルスの取り込みを防ぐという観点から言うと、ほとんど効果がない。布ではフィルターの役割を果たしていないことに加えて、サイズが小さいので隙間ができやすい。一生懸命マスクの周りを押さえて測ってみても、漏れ率は97%でした。人からの感染を防ぐ効果は期待できませんね」と語っています。
■ 安部首相しか使っていない
国会議員はおろか、閣僚の誰も使っていないアベノマスク。使っているのは、安倍さんと「布マスク配布」を提言したとされる経産省の側近だけ。安倍さんのマスクは、顎がはみ出してしまっていかにも小さい感じです。言い出しっぺなので義理で付けてますが、少し気の毒にさえ思えます。
■ 出回りだしたマスク
最近、市中に出回りだしたマスク。近所の大手ドラッグストアには、国産のマスクが30枚入り648円で売っていました。スーパーにも各種マスクが並ぶようになり、マスク不足は解消されつつあります。
30枚648円で買った国産使い捨てマスク
さらに、ファッション性のある布マスクも見かけるようになりました。マスクを手作りする人も現れました。
もう1か月早く配布されれば喜んだ人もあったと思いますが、今頃届いても使う人は少ないでしょう。次のパンデミックでマスク不足になった時のために、家庭に備蓄しておけば良いかも知れませんが・・・
今回の布マスク2枚配布は、最新の世論調査によると、「評価せず」が73%(読売新聞)、76%(共同通信)でした。大金を投じて見事な空振りだったわけですが、そのことは政府も良く分かっていると思います。
今後の支援策で、この不名誉を挽回してほしいと思います。
■ ご参考動画
・オペラ歌手が歌う「アベノマスク」 https://www.youtube.com/watch?v=UzhRHNY3Ijs
・映画「アベノマスク」予告編 https://www.youtube.com/watch?v=3nS6K3fkYAM
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