コロナウイルス狂騒曲の行方 Ⅵ
アメリカは爆発的に感染者が増えています。
新型コロナウイルス最新情報サイト(CSSE)4/5/2020 午後10:48
画像 ジョンズ・ホプキンス大学コロナサイトより
■ マスク
米保険当局(CDC)は、今になってマスク着用を推奨していますが、肝心のトランプ氏は「自分は健康だからしない」と矛盾したことを言っています。
マスクといえば、日本も4月1日(エイプリルフール)に、安倍総理が「布マスクを国民全世帯に2枚配布する」と発表しました。なにもわざわざ総理が発表するようなことでもなく、厚労省の役人が言えば十分です。
■ 「恐」
今回のコロナウイルスは、多くの人々の命を脅かし、社会生活をマヒさせ、経済的な大混乱を招きました。その被害は甚大です。まだ気が早いですが、今年の清水寺の漢字は、多分「恐」「封」「爆」「病」「凶」「脅」あたりだと思います。もちろん、コロナに打ち勝って、「勝」という漢字が選ばれることがあれば素晴らしいことです。
■ 最悪
戦後最悪の事態ですが、それでも高齢者は年金が減らされるわけでもなく(将来は分かりませんが)、公務員は給料が保証されています。大企業の社員も食べていけます(今後大型倒産は増えますが)。一番悲惨なのは、中小零細企業や個人事業主などです。解雇された非正規社員やパート従業員も不安な日々だと察します。飲食業、観光業は経営が行き詰まり、いつ潰れてもおかしくない状況です。
この最悪の事態に対処する安倍政権はこれからどんな支援策を講じるのでしょうか?かつてない異次元の政策とのことですが、この政策が諸外国に比べて史上最悪などと言われないよう頑張ってほしいと願うばかりです。
■ 不要不急の外出自粛
もう一つの流行語大賞は「不要不急」だと確信します。
東京では、渋谷のスクランブル交差点もガラガラです。では今まで私たちは、「用もないのに出歩いていた」のでしょうか?もちろんそうではありません。買い物や外食、レジャーは社会生活に欠かせない行為です。ですから。不要不急=無駄では決してありません。国民は我慢しているだけです。
■ ストレスの増大
自粛要請で花見もできなかった国民は、家でテレビを見るか、スマホをいじるか、パソコンと仲良くなるしかありません。きっと目を悪くする人が続出します。気分が落ち込んで自律神経が乱れ、倦怠感、頭痛、肩こり、しびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠、高血圧、高血糖など、さまざまな症状が起きるでしょう。また家庭内DVが増大しているという報道もありました。
あらゆる病気はストレスが深く関連しています。コロナウイルスに感染しなくても、ストレスで別の病気になってしまいそうです。家にいてもストレスを発散する術を何とか身に着けていこうと思っています。
さらに、経営不振から体調が悪化する人や、最悪の場合「自殺」するケースも増えるかも知れません。とても憂慮すべき事態です。
■ 国民の心がひとつに
このような未曾有の国難を乗り切るには、国民(大人も子供も)が一致団結してコロナウイルスに立ち向かい、苦難に耐えなければなりません。今こそ国民の心がひとつになる時です。
ですから、全国民に等しく「現金給付」をすることが一番望ましいと思います。その上で生活困窮者には別途手厚い支援をすれば良いと考えます。先ずは、国民の不安を少しでも解消し、明るくなってもらうことです。同時に期限付きで消費税を減税(0%)することです。
日本のコロナウイルス狂騒曲は、第3楽章に向かっているようです。穏やかだった第2楽章(一般的に緩徐楽章という)から一転して、舞曲(一般的にスケルツォかメヌエット)に入ります。優雅なメヌエットなら良いですが激しいスケルツォだと困ります。明日も続く不安な日々をどう過ごすか、どんなに思案しても答えは出そうにありません。それほど混沌とした世界に私たちはいるのです。
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