コロナウイルス狂騒曲の行方 Ⅱ
終息の気配は全くなく世界中で感染を続けている新型コロナウイルス。感染者は、世界100か国10万人を超えました。
まだ治療薬がなく、そのことが人々の不安を増大させています。ありとあらゆるイベントや集会が中止され、人が集まる場所は閉鎖状態です。デマが飛び交い、トイレットペーパーやティッシュまで売り切れが続いています。
そして、株価は暴落し世界経済は大混乱です。入国制限も始まりました。医療機関も対応が追い付きません。
そんな中、多くの国民は不安の日々を過ごしています。
もし、会社などで感染者が出ると、職場を閉めて消毒が行われ、接触した人は全員自宅待機を求められますが、これは異常事態です(非常事態ではありません)。
自宅待機や在宅ワーク、学校の休みなどで、自宅にいてテレビをつけると、コロナウイルスのニュースばかりです。テレビをつけると益々不安になりますが、どうしてもこのニュースが気になります。(きっと視聴率は高いでしょう)
どうしてこんなことになってしまったのでしょう? その理由は、不安が不安を呼んだことにあります。
■ 不安要因からみると
1.ウイルスの正体が分からない
新型だけに未知のウイルスであり、「陰性」で退院した人が、再度「陽性」になったりして得体が知れないウイルスである。
香港では、ペットにも感染が確認されたと報道。これも不安要素である。
2.検査体制の不備
希望する人すべてにPCR検査が実施できていない。医療機関と保健所の連携不足や地域格差で、韓国などに比べ検査体制が遅れている。もし自分や家族が風邪をひいて熱がさがらなかったら?もし入院になったら?もし重症化したら?
さらに日本の場合は、ダイヤモンド・プリンセス号の危機管理体制も問題であった。
3.治療楽がない
これが一番大きい不安要素です。
開発には9か月から1年掛かるという製薬会社、医療機関のコメントにも不安になります。どうしてもっと早く開発できないのでしょうか。
4.過剰な報道と、過剰反応
得体の知れないウイルス、治療薬のないウイルスだからと言って、あまりに不安を募らせるような報道が多過ぎる気がする。
日本は特に東京オリンピックをひかえているので必死なのは分かるが、社会が過剰に反応してしまった。
政府の出した一斉休校措置や自粛要請などは、さらなる社会の過剰反応を引き起こしてしまったと言える。
■ 冷静に考えよう
新型コロナウイルスは、インフルエンザの一種に過ぎない。インフルエンザは、日本では毎年1000万人が掛かり1万人が亡くなっているが、コロナウイルスの感染力はインフルエンザとほとんど変わらず、亡くなった人は高齢者に集中している(今日現在16名)。
そして、99%以上の人は発症しない。発症しても重症率は10%以下である。
また、安倍首相の答弁で、国内で陽性と判定された方のうち、3月7日時点で325人の方が回復して退院していることが明らかになった。それほど怖い病気ではなく治癒率は高い。しかし、このことはあまり報道されていない(安倍首相)。確かにネガティブな情報だけが過大に報道されている。
■ 希望に向かって
感染源の中国においては、感染者の増加に歯止めが掛かりつつある。WHOによると、2月上旬新たな感染者は1日平均で3,083人確認されていたが、3月4日までの10日間だと338人へと急減速した。最近のニュースでは、中国の新感染者数は44名で、2日連続で100名を切っている。また、イタリアなど海外での感染拡大が続いているものの、韓国では感染ペースは鈍化している(文大統領)。
日本でも、ここ1~2週間が大きな正念場になるが、そこを乗り切れば感染ペースは落ち着くと思われる。本格的な春の訪れとともに、新型コロナウイルスの脅威は後退し、国民の不安心理は改善され、夏には予定通り東京オリンピックが盛大に開かれることになるだろう。
大混乱した経済も持ち直し、商店には活気が戻り、観光業界も賑わいを回復することになるだろう。
早ければその頃に、コロナウイルスの治療薬も完成して、ワクチン接種も可能になると思う。
世界は景気回復に向けて大きな波(ウエーブ)を起こし、失った経済損失の穴はすぐに埋められるだろう。
暗く沈んでいた人々の心は明るさを取り戻し、また希望に向かって歩むことになるだろう。もう上昇する大きなエネルギーを誰も止めることはできない。そのエネルギーに乗って、中止したイベント・コンサートなどはリベンジ開催され、大盛況間違いなし!
ネガティブな情報が蔓延している中で、私たちが決して忘れてはならないのは「希望の光」です。こんな時こそ、不安を払拭して、「明るい心」を持ちたいものです。
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