最近の話題について
1.先を越された日本
韓国映画「パラサイト半地下の家族」がアカデミー賞最多4部門を受賞。特に作品賞はアジア映画初の快挙!
このニュースを聞いて思い出したのは、前回のショパンコンクールで韓国のチョ・ソンジン氏が優勝したことである。まだ優勝者を出したことのない日本が、韓国に先を越されたニュースだった。
そして今回のアカデミー賞。近年、国際舞台での台頭の目立つ韓国にエールを送ると共に、日本の奮起を促したい。
2.報道による感染
猛威を振るっているのは新型ウイルスではない。連日連夜放送されるニュースである。
確かに恐ろしい病気かも知れないが、世界中で年間1000万人が亡くなるガンや、135万人の交通事故の犠牲者、80万人もの自殺者に比べれば少ない数字と言える。報道すべきことは他にあるのではないか。
どの店もマスクが品切れというが、マスクではニュースによる感染を止めることは出来ない。私たちの心に恐怖心と不安感というウイルスをまき散らす「報道」という感染源。新型ウイルスを侮ってはいけないが、過剰な報道姿勢には疑問を感じざるを得ない。
3.CDはどこまで安くなるのか
ベートーヴェンイヤーの今年、85枚組のベートーヴェン大全集が、なんと7,689円(税込み)で販売されている。
1枚90円、前代未聞の安さである。しかも演奏は一流、輸入盤だが曲名も演奏者も日本語訳が付く。
4.AI(人工知能 artificial intelligence)が幻の交響曲を完成させる
同じくベートーヴェンイヤーの話題。
ついに交響曲第10番(全曲)が、ベートーヴェンの生まれたドイツのボンでオーケストラによって世界初演される。
暮れのNHK紅白歌合戦では、AI技術によって美空ひばりの新曲が見事に再現されたが、AIの進化が止まるところを知らない。
どんどん人間の領域に迫っているが、意外にも芸術分野で真価を発揮しているようだ。
ベートーヴェン交響曲第10番のスケッチ
完成は不可能と言われた幻の交響曲第10番、200年の時を経てどんな音楽を奏でるのだろう。
5.オーストラリアの森林火災 祈りの力
乾燥と高温と放火が重なったのが地球規模の大火災となった。
環境活動家と呼ばれる放火犯が200人も逮捕されている。この火災は人為的だったのか。
5億匹ともいわれる野生動物の被害が痛々しい。
しかし、祈りは通じた! 30年ぶりの豪雨によって火災は鎮火したそうである。
エリザベス女王はじめ世界中の人が祈りを捧げた。日本人の多くも。
恵みの雨はオーストラリアに降り注いだのである。
■ 情報化社会になって、世界中の出来事がリアルタイムで分かるようになった。しかしその情報は一方的である。どう判断するかは私たち受け取る側に委ねられている。もっと感性を研ぎ澄ませることが必要だろう。
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