市民の娯楽「ヤクザ映画」を観る
往年の日活スター 赤木圭一郎主演の映画「拳銃無頼帖 明日なき男」を鑑賞しました。
赤木さんは、映画の撮影中にブレーキとアクセルを踏み違え、猛スピードで大道具倉庫の鉄扉に激突し、 21歳の若さで事故死しています。もう58年も前の出来事です。
何故、ヤクザ映画を見に行ったのでしょう?
それは、ロケ地が地元(岐阜市)だったからです。
当時(1960年代)は映画のロケ地に岐阜が選ばれることが多かったようです。理由は分かりませんが、岐阜大学の専門家が調べたところ、日活をはじめ、松竹、東映、東宝が制作した映画18本が岐阜市など県内で撮影されています。その多くはヤクザ映画でした。(※資料 岐阜がロケ地となった映画 2019年6月8日発行 小冊子)
1960年といえば、終戦から15年経っていましたが、まだ娯楽の少ない時代でした。映画は市民の娯楽の代表だったと思います。
さて、私が小学3年生の頃、ある映画のロケが自宅前で行われたことがありました。
映画のスタッフから、「恐れ入りますが撮影中は外へ出ないで下さい」と言われました。後日、映画が完成すると、映画会社から入場券を進呈され、家族で見に行ったことは鮮明に覚えています。大スクリーンに自宅(わが家)が映った時はちょっと感動ものでした。その映画の題名は忘れましたので、もう二度と見ることは無いでしょう。でも良き想い出です。
今回の映画も、約60年前の岐阜が見たくなって映画館に足を運んだわけです。当時の岐阜駅、柳ケ瀬、長良川、鶯谷トンネル、金華山ロープウェイ、岐阜城など、とても懐かしく拝見しました。
役者のほぼ全員がタバコを吸っていること(そういうシーンがある)、道路が舗装されていないことに、「時代」を感じました。
なお、映画館は同年代の観客でいっぱい。60年前にタイムスリップしたひと時でした。
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