日本の高齢者10傑(新元号「令和」記念)
平成の30年間に、日本人の平均寿命は男女とも約6歳延びた。
この数字は、一日に5時間づつ寿命が延びていることを意味する。(実際に、5時間×365日×30年=54750時間=6,25年)
世界で最初に「超高齢化社会」が到来した日本。そこで、大正~平成、そして令和にわたる日本のスーパー高齢者を調べてみることにした。
1.91歳で初当選した市議会議員
この4月、佐賀県鹿島市議選で初当選を果たした無所属新人の高松昭三氏(91)
91歳から新しいことを始めようとする意欲は素晴らしい。エールを送りたい。
■ 91歳市議はもう一人。先の静岡県熱海市議選では、現職の山田治雄氏(91)が12回連続となる当選を決めている。
91歳の地方議員もすごいが、国政レベルで中曽根康弘氏100歳、村山富市氏95歳がご存命である(現役は引退)。政治の世界では、現役の参議院議員の片山 虎之助氏(83)などは若いほうである。政治家の高齢化、世襲化は益々進み、国民の政治離れも進み、日本はどこへ行くのやら・・・
2.98歳の現役ピアニスト
ピアニスト室井摩耶子(むろい・まやこ)氏 98歳 詳しくは⇀室井摩耶子オフィシャルサイト
長寿の秘訣は「ステーキと昼寝」だそうである。音楽にゴールがないように室井さんにも人生のゴールはない。いつまでも長生きしていただきたい。
画像 小学館ファミリーネット 撮影/矢口和也
3.96歳で大学を卒業
京都造形芸術大学通信教育陶芸コースの卒業証書を手にする平田繁實(しげみ)氏96歳
同大学には85歳で入学、11年掛けて131単位を取得した。成績は8割が「優」だった。平田さんには、孫5人、ひ孫4人がいるが、将来は大学院への進学も考えているという。
画像 産経WESTより
■ 尚、放送大学では、加藤栄氏が平成28年9月に99歳で卒業している。このお二人を始め、多くの高齢者の勉学意欲には頭が下がる。
4.106歳の芸術家(書家、美術家、アーティスト)
篠田桃紅(とうこう)氏106歳 書に飽き足らず「墨を用いた抽象絵画」へ、そしていまなお新作を書き続ける現代アーティスト。
岐阜現代美術館公式サイト
5.96歳の小説家
よくご存じの瀬戸内寂聴氏 尼僧であり小説家、コメンテーターとしても茶の間で人気がある。
6.101歳の現役医師
医師 田中旨夫(よしお)氏、今でも日々患者と向き合う現役医師である。
沖縄タイムス(2019・4・9付)によると、田中医師は、ある老人施設を訪れ、110歳の男性の健康をチェックしたそうである。記事は、101歳の医師が110歳の患者を診る写真を掲載している。
自分は「なによりもおしゃべりが大好き。それが長寿の決め手かな」と話す田中さん。男性は見習ったほうが良さそうだ。
■ 100歳を超えた医師と言えば、日野原重明氏が有名だが、平成29年に105歳で他界されたのは惜しまれる。
7.93歳のバーテンダー 「BARは人なり」
何と、93歳現役バーテンダー井川計一さん。半生を描いたドキュメンタリー映画も作られた。
「BARは人なり」ある評論家が残した格言。映画の撮影中に最愛の妻を亡くし、別れを機に家族との絆を取り戻していく姿、激動の時代を経ても古びない「美しさ」「愛おしさ」をめぐる珠玉の物語が完成した。
8.104歳のスイマー
長岡三重子(みえこ)氏はマスターズ水泳界の世界記録を18個も持つトップスイマーである。
80歳で始めた水泳、90歳の時出場した世界大会で銀メダル3個、94歳で背泳ぎの世界記録、その後も記録を更新!
■ 陸上の最高齢スプリンターと言えば、ギネス認定の宮崎秀吉さん(108歳)を思い出す。また女性では、マスターズ100メートル、200メートルの世界記録を持つ 森田満(もりた みつ )氏が有名である。
9.94歳の料理研究家
鈴木登紀子氏(94歳)、愛称は「ばぁば」。 NHK「きょうの料理」に出演したり、月に10日は自宅で料理教室を開いたりと精力的に活動している。
87歳で大腸がん、89歳で肝臓がんが見つかったが、持ち前の好奇心と明るい性格が病気を遠ざけ元気を取り戻した。
高橋淳氏(96歳)は、ギネス認定の現役世界最年長パイロット。別名を「飛行機の神様」
旧日本海軍の予科練出身という経歴で、壮絶な太平洋戦争の体験者であるが、戦後49歳でフリーのパイロットになり、自称「空の便利屋」として活躍。パイロット歴は70年を超えた。
令和元年の今、有名人から市井の人まで、スーパー高齢者が多くいる中、当ブログが独自で選んだ人生の大先輩たち。70代や80代で弱音を吐くことはない。この10人の生きざまは私たちに勇気と希望を与えてくれる。
益々のご健勝を祈りたい。
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