2023年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

開設以来のバックナンバー

書の作品

  • Img_20190628_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
フォト
無料ブログはココログ

« 誤解を招く数字 | トップページ | 映画「ディリリとパリの時間旅行」 »

2019年5月18日 (土)

ジャクリーヌの涙

春の運動会シーズンです。

運動会で良く使用されるクラシック曲に、「天国と地獄 」序曲(オッフェンバック曲)があります。誰もが聞いたことがあるでしょう。

オペレッタなどで有名な作曲家オッフェンバック(独1819-1880)は、実は高名なチェリストでした。

Jacques_offenbach_01
Jacques Offenbach

彼のチェロ曲に、「ジャクリーヌの涙」という哀愁を帯びた名曲があります。寝る前に聴くと気分が落ち着き優しい気持ちになります。精神安定剤などより余程効果があると思います。

知られざるオッフェンバックの一面をこの曲を聴いて知ることができます。(さわりだけでも聴いてみて下さい。)

ジャクリーヌという女性が誰を指すのか分かりません。オッフェンバックの娘にジャクリーヌという名前がありますので、その女性と考えるのが普通ですが、どうも定かでないようです。

また、オッフェンバックは、「シャンゼリゼのモーツァルト」と評されるほどの社交家でしたが、ジャクリーヌは、パリの社交界のマドモアゼルだったかも知れません。しかし、これも定かではありません。

では、夭折の天才チェリスト ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945-1987)のことかと思ったのですが、当然、時代が違うので、オッフェンバックが、現代のチェリスト ジャクリーヌ・デュ・プレのことを知る由もありません

しかし、よくよく調べてみると、この曲を編曲したヴェルナー・トーマス=ミフネ (Werner Thomas-Mifune 1941- ) が、ジャクリーヌ・デュ・プレの追悼のために演奏したことが分かりました。

たまたま曲の題名が「ジャクリーヌの涙」でしたが、作曲者のオッフェンバックは、別の女性を想い、編曲者のミフネが、チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレのことを想って演奏した、ということでしょうか。少し分かりにくい話でした。

尚この曲は、オッフェンバックが、アルセーヌ・ウーセイ(1815-1896 男性、フランスの小説家、詩人)に捧げたとされています。


ただ、オッフェンバックにとってジャクリーヌという女性がどんな女性だったのか、誰のことなのか・・・謎に包まれたままです。

« 誤解を招く数字 | トップページ | 映画「ディリリとパリの時間旅行」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事