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2019年4月 4日 (木)

Beautiful Harmony

外務省は、新元号「令和」について外国政府に英語で説明する際、「Beautiful Harmony=美しい調和」という趣旨だと伝えるよう在外公館に指示したとのことです。(各社報道)

これは、「令」を「order=命令、秩序など」と訳す外国メディアがあったのを受けた措置ですが、「Beautiful Harmony」と訳すのは、いささか無理があるように思います。

もし、「Beautiful Harmony」と言うなら、「令和」ではなく、「麗和」または「玲和」とすべきでした。

そもそも「令」の漢字には、

①「命ずる」「いいつける」
②「法令などを世の中に広く知らせる」
③「みことのり(天皇の命令)」、「君主(国を治める)の命令」
④「のり(法律、規範、おきて)」(例:律令)
⑤「布告書(広く国民に知らせる書類)」
⑥「いましめ(前もって注意する)」、「教訓(教え)」
⑦「おさ」、「長官」(例:県令)
⑧「よい」、「立派な」、「優れた」 (例:令名)
⑨「他人の親族に対する敬称」(例:令嬢)
⑩「皇后、太子、諸侯などの命令文」
⑪「しむ(~させる)」
⑫「しめば(~だとしたら)」
⑬「もし」、「たとい(たとえ)」(例:仮令、縦令)
⑭「とし(年)」(例:年令) 
※OK辞典(新漢語林)調べ

という多様な意味がありますが、「美しい」という意味はメインではありません。

「令月」を、「何事をするにもよい月。めでたい月」と解しても、美しい月とするには飛躍があるように思います。

総理は、新元号に「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めたとの談話を出しましたが、少し美辞麗句を並べた感があります。

「美しい」という言葉で、次の時代を美化したい気持ちは分かりますが、「Beautiful Harmony」には違和感を覚えます。

敢えて英訳するなら、英国BBCの「order(秩序) and harmony(調和)」か、米国AP通信の「pursuing harmony(調和を希求する)」、米国ニューヨーク・タイムズの「order and peace(秩序と平和)」、「auspicious harmony(縁起がよい調和)」あたりではないでしょうか。

 

そんなことを考えながら近所を散策していたら、「菜の花」と「桜」が美しく咲いて、春のハーモニーを奏でていました。これが、小さくても本当の「Beautiful Harmony 」だと思いました。

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