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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2018年12月28日 (金)

クリスマスの朝、天上に旅立ったピアニスト

ピアノ指導者として演奏家として、内外で活躍していたピアニストY・K先生が亡くなりました(享年61歳)。

■ 美人ピアニストの早過ぎる死

とても親しくさせて頂いていましたので、突然の悲報に接し茫然自失のありさまでした。

国内外で演奏をする一流のピアニストでありながら、コンサートを企画したり、コンクールを立ち上げたり、音楽の普及に全力で取り組んでこられました。

特に子供たちの音楽教育には熱心で、多くの優秀な生徒を輩出し、地域の文化発展に尽力されました。

ご主人は美術系で、同じ芸術大学の先輩でしたが、実は私の水彩画の先生でした。その関係で、ご夫妻に大変お世話になったわけです。

ご夫妻で私の還暦を祝って下さったのに、私は何もお返しが出来ず心残りです・・・

ご主人のご心境は如何ばかりかとお察しして、この歌を思い出しました。

別れと言えば 昔より
この人の世の 常なるを
流るる水を 眺むれば
夢はずかしき 涙かな

君がさやけき 目の色も
君くれないの くちびるも
君がみどりの 黒髪も
またいつか見ん この別れ

君がやさしき なぐさめも
君が楽しき 歌声も
君が心の 琴の音も
またいつか聞かん この別れ

惜別の歌(島崎藤村詩、藤江英輔曲)より、2番~4番

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今年は多くの別れがありました。

■ 音楽仲間との悲しい別れ

大手楽器メーカーを定年退職した彼は、その知識を活かして、CD・DVD制作などの音楽、映像クリエーターとして活動してこられました。どの作品もクオリティが高いことで定評があり、私も何度も制作をお願いしました。

家庭では良き夫として父として、そして無類の愛犬家としてお幸せな日々でしたが、思わぬ病に倒れ、闘病生活の末、本年3月に亡くなられました(享年69歳)

定年後の良き音楽仲間で、私のパソコンの師匠でもあった友人の早過ぎる死に、悲しさが今でも込み上げてくるのです。

■ 愛する親族との突然の別れ

親族との別れもありました。突然死でした。

30代で独立して自営業を営み、年中休むことなく早朝から深夜まで多忙を極めていましたが、その過労が重なったのでしょうか、この4月に、まだ59歳の若さで他界しました。

二人の娘、孫四人、姉と、年老いた母を残しての突然の死。

我が子を亡くした母の悲しみは計り知れません・・・

老いた足どりで 想いを巡らせ
海に向いて 一人立たずめば
我より先に逝く 不幸は許せど
残りて哀しみを 抱く身のつらさよ

君を背おい 歩いた日の
ぬくもり背中に 消えかけて
泣けと如く群青の海に降る雪
砂に腹這いて 海の声を聞く
待っていておくれ もうすぐ還るよ

群青より一部抜粋 (作詞/作曲 谷村新司)

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■ 指揮者、プロのヴィオラ奏者の死(5月)

プロのオーケストラの首席ヴィオラ奏者の頃から懇意にさせていただきました。クラシック音楽に造詣が深く、時折飲みながら音楽談義に花を咲かせました。

一時は病を克服して、毎日リュックを背負ってウォーキングをされ健康管理には気を遣いながら、後進の指導(医大オケやアマチュア弦楽オケなど)に当たっておられましたのに・・

5月の定期演奏会は、指揮者不在で行われ、その時初めて知った方もみえたようですが、きっと指揮台から見守っておられたのでしょう、素晴らしいコンサートでした。

■ アメフト住職の若過ぎる死

歴史ある真言宗の寺院で、地元で親しまれてきた大寺院の住職が突然お亡くなりになりました。

私も、いつも夏休みには「般若心経」を習いに通ったお寺さんです。優しいご住職でしたが、学生時代はアメフトの選手で、とても身体強健な方と聞いていました。

PTA会長も務めるなど、多くの要職を兼任し、若き次代の住職として大活躍中でしたが、41歳の若さでご逝去されたのです。

お父様である老僧の深い悲しみが伝わってきます・・・


天に一人を増しぬ

「天に一人を増しぬ」   セラ・ゲラルデナ・ストック作 植村正久訳 

家には一人を減じたり、
楽しき団欒(まどい)は破れたり。
愛する顔 平常(いつも)の席に見えぬぞ悲しき。
さはれ天に一人を増しぬ、
清められ救われ全(まつと)うせられしもの一人を。 
(詩の一部)

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ご冥福をお祈りします。

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