水に流す
先日亡くなった 樹木希林さんの言葉がとても印象に残りました。
「水に流す」。バッシング社会に一石を投じる希林さんの最後の言葉です。
いまの世の中って、ひとつ問題が起きると、みんなで徹底的にやっつけるじゃない。だから怖いの。自分が当事者になることなんて、だれも考えていないんでしょうね。
日本には「水に流す」という言葉があるけど、桜の花は「水に流す」といったことを表しているなと思うの。
何もなかったように散って、また春が来ると咲き誇る。桜が毎年咲き誇るうちに、「水に流す」という考えかたを、もう一度日本人は見直すべきなんじゃないかしら。
宝島社2018年新年の広告より 原画は、ジョン・エヴァレット・ミレイ「オフィーリア」
それでは、みなさん、わたしは水に流されていなくなります。今まで、好きにさせてくれてありがとう。樹木希林、おしまい。
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