バルカン室内管弦楽団 平和のメッセージ
世界各地でクラシック音楽を通じ、「World Peace Concert」 を行っているバルカン室内管弦楽団の日本公演2018を聴きました。
(2018・9・17 日本特殊陶業市民会館フォレストホール)
プログラムは、メンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」と、ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」でした。
年末でもないのに「第九」と聞くと違和感がありますが、言うまでもなく年末に「第九」が集中するのは日本だけです。
このオーケストラは、2007年に日本人指揮者柳沢寿男氏によって、バルカン半島の民族共栄を願って設立され、以来、「共存共栄」「世界市民」をテーマにコンサート活動を展開しています。
力演した200名の合唱団が、最後に舞台いっぱいに掲げた「PEACE」の文字がとても印象的でした。こんな演出は初めて見ました。
アンコール(曲名不詳)は郷土コソボの作曲家による、打楽器と弦楽のための作品でしたが、エスニックな香りが新鮮な一曲でした。
※コソボの作曲家ペチリ氏の「スピリット・オブ・トラディション」と思われる。
■ 私たちが伝えたいのは、同時代に地球に住んでいる“世界市民”という考え方
さて、2020年はベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤーです。
指揮者の柳沢氏は、あるインタビューに答えてこんなことを言っています。
「東京で世界の約200カ国からそれぞれ一人ずつが集まって『第九』をやりたいですね!」
世界市民という考え方は多くの賛同を集めています。
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