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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2018年8月 4日 (土)

宇宙の閑さに暑さを忘れて

3日、名古屋市では観測史上初の40,3度の最高気温を記録しました。日本列島は連日「危険な暑さ」が続いています。

あまりの暑さに、俳句の世界に涼を求めてみることにしました。


閑さや岩にしみ入る蝉の声



有名な松尾芭蕉の「奥の細道」の一句で、出羽国(現在の山形市)の立石寺で詠んだとされています。

意味は、「何と静かなことよ、蝉が岩にしみ入るように鳴いている」 、となりますが・・・

蝉が泣いているなら、うるさいはずです。

何故、うるさい蝉の声を聞きながら「閑さや」と詠んだのでしょう。

ある解説によれば、芭蕉のいう「閑さ(静かさ)」は、現実の世界ではなく、心の中の「閑さ」を指しているようです。

芭蕉は山寺の山上から大地を見下ろし、広大な天地に満ちる「閑さ」を感じ取ったというのです。この「閑さ」は言い換えると宇宙の「閑さ」に通じます。

夏の青空の中で、突然、蝉の鳴きしきる現実の向こうから深閑と静まりかえる宇宙が姿を現わしたというわけです。

「閑さや」の句はこの宇宙めぐりの旅の扉を開く一句なのです。

※参考サイト(NHK View)より一部転記 http://textview.jp/haiku

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芭蕉の心境に学び、この暑さを忘れ、広大な宇宙の閑さを感じ取りたいものです。

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