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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2018年8月 6日 (月)

海の沈黙 地のざわめき 空の音楽

インド国歌を作詞作曲したことで知られるタゴール(1861~1941)は、東洋の詩聖といわれアジアで初のノーベル文学賞も受賞している。


海の沈黙 地のざわめき 空の音楽   ラビンドラナート・タゴール



【意】 水に住む魚は黙し、地上の獣はかしましく、空の小鳥は歌う。しかし、人間は彼の中に海の沈黙と地のざわめきと空の音楽とを持っている。(山室静・訳)

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奈良興福寺貫主の多川俊映氏は、その著書「心に響く99の言葉 - 東洋の風韻」(ダイヤモンド社)の中でこのタゴールの短い詩を取り上げ─

日常のさまざまな人間関係の中で、我々は相手の一人ひとりを見定めて、「アレはこういう人間、コレは・・・・」と、無意識のうちに決めつけ、その対応を考えていると言う。

私たちの日常はそうとう一面的な展開に終始しているが、その傾向は親しい人ほど強いと説く。

どんな人間も、黙し、ざわめき、歌うという多面性を有しているのではないか。他者の多面性の発見は、当然、自己の豊かさに反映される。

「人の一面だけを見ていないか、タゴールの人間観を学べ」 と、多川貫主は言うのである。

日々学ぶことは多い。明日8月7日はタゴールの命日である。




■ タゴールは、近代インドの最高峰の詩人であるばかりか、音楽・戯曲・小説・絵画・思想・哲学など、あらゆる面で優れた才能を発揮した。

尚、ツェムリンスキーの「抒情交響曲」(Lyrische Symphonie)作品18には、タゴールの詩が使用されている。

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