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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2018年7月16日 (月)

ホームレスは何人?

厚生労働省は7月13日、日本のホームレスの数は今年1月時点で4977人だったと発表しました。 2003年の調査開始以来最も少なく、5000人を下回ったのは初めてとのこと。 (報道各社)

ホームレスが60万人いるといわれているアメリカと比べると、日本がいかに少ないかが分かります。

しかし、この数字だけで喜ぶのはまだ早いようです。

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出典 厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/12003000/000330962.pdf


■ 定義の違い

ホームレスとは、文字通り 「住む家の無い人」 のことを指すと思っていましたが、実際に、日本の法律上の定義では─

「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」をホームレスと定義しています。 (Wikipediaより)

すなわち、日本のホームレスは、公園や河川敷、路上、駅を寝起きの場として生活している人を指します。いわゆる路上生活者です。

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一方アメリカの法律(McKinney-Vento Homeless Assistance Act)では、

固定され定常的で十分な機能を持つ夜間の宿泊場所を持たず、夜間の主たる宿泊場所が─

1.公的主体又は民間主体により運営されている一時宿泊施設、
2.収容することが必要な者に一時的に宿泊場所を提供する各種施設、
3.人間が定常的に寝起きする場所としてデザインされていない、または、通常使用されない公共及び民間施設

のいずれかの者をホームレスと定義しています。

アメリカでは、固有の家がなく、一時宿泊施設にいる人もホームレスと定義しているのです。

この定義の違いは大きいですが、日本には別のホームレスもいるのです。

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画像出典 https://www.businessinsider.jp/post-163287

■ ネットカフェ宿泊者1日4000人(東京都調査 2018・1・29発表

東京都が初めて行った調査で、住居が無くインターネットカフェなどに泊まる 「ネットカフェ難民」 が都内で1日当たり約4000人に上るとみられることが判明しました。
※東京都の調査結果
は、ここ(PDF)

もちろん、この4000人は日本のホームレスにはカウントされません。路上生活者と違って、雨風がしのげる環境にいるからです。

しかし、全国のネットカフェも含めると、このような施設に泊まっている人は何人いるか見当もつきません。



24時間営業のネットカフェや漫画喫茶、簡易宿泊所、
一時宿泊施設(シェルター)、車上生活者も加えると、日本の事実上のホームレスは何人いるのでしょう。

無関心ではいられない問題が横たわっています。



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