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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2018年7月 7日 (土)

「メタモルフォーゼン」を聴く

地方では滅多に演奏されることのない R・シュトラウスの「メタモルフォーゼン」他を聴きました。 (2018・7・6 しらかわホール)

Liebreich2018
指揮 アレクサンダー・リープライヒ/オーケストラ・アンサンブル金沢

メタモルフォーゼン(Metamorphosen)とは、「変容」の意で、主題のある変奏曲とは違い独創的に曲が展開します。

そして、23人の弦楽器奏者だけで演奏されますが、弦楽合奏曲ではありません。23人の演奏者がそれぞれ違った楽譜を演奏しますから、23パートある独奏弦楽器の集合体のような曲と言えます。

複雑に絡み合う旋律は繊細な絹織物のように美しく、生き物が変容するように自在です。 

■参考 ノルウェー室内管弦楽団(
奏者全員が暗譜で演奏している驚愕の動画)
https://www.youtube.com/watch?v=MlpNB0WeQaQ 

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第二次世界大戦末期、ドイツの崩壊を目の当たりにしたシュトラウスに去来した心境がこの作品を生みました。 全編を貫く 「深い嘆き」と「長嘆息」は、滅びゆくドイツへの惜別、追悼を表わしているのでしょうか・・・ 
何とこの曲は R・シュトラウス81歳の作品です。

ドイツの崩壊はそれだけインパクトがあったのでしょう。この曲の作られた翌月、ナチスは無条件降伏しました。日本の敗戦はその3か月後です。

「メタモルフォーゼン」のように、敗戦したナチスドイツも日本も著しく「変容」しましたが、その方向に「危うさ」を感じるのは私一人でしょうか。

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