人口減少社会に思う
総務省が7月11日発表した2018年1月1日時点の人口動態調査によると、日本人の総人口は1億2520万9603人で、9年連続で減った。
前年から37万4055人減り、減少幅は1968年の調査開始以来、最大。 15~64歳の生産年齢人口は初めて全体の6割を切った。(報道各社)
分かってはいてもショッキングなニュースである。このまま行けば、2055年には人口が1億人を切ってしまう。人口が今より2500万人も減った日本の姿は想像もできない。
しかも、高齢者は増える一方である。労働人口が減って、働ける人が2人に1人の時代になる。 税収は減るのに、社会保障費はどうするのか。年金の破綻は目前である。
出典 国立社会保障・人口問題研究所(クリックで拡大します)
先進7カ国で人口が減るのは日本とドイツだけで、アメリカ、イギリス、フランス、カナダなど他の先進国は増え続けるという。 (総務省統計局 世界の統計2015)
そのドイツも、50年かけて1100万人減るくらいの緩いペースだが。日本は40年で3100万人も減らす急激な人口減である。
政府の掲げる「一億総活躍社会」では、50年後も人口1億人を維持するとしたが、全く絵に描いた餅になっている。担当大臣はどう考えているのだろう。
そもそも、人口減少社会を真剣に考えるなら、参議院の定数を6名増やすなどとは言えないはずである。どうみても国民目線とかけ離れている。
相変わらず立派な公共施設が建ち、山間部に高速道路が作られ、地方都市にも空港が整備され、リニア新幹線も開通するが、利用者が減れば、いずれ無用の長物になってしまう危険性は否定できない。
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