映画「羊と鋼の森」を観る
2016年の本屋大賞を受賞した宮下奈都による 「羊と鋼の森」 の映画を観てきました。
ピアノ調律師が主人公の映画だけあって、調律の基準音A(440Hz)がとても大切に扱われています。音の純度が極めて高く、スクリーンから客席を透き通っていくようでした。
その意味でも、映画自体はかなりマニアック(専門的)な部分が目立ちましたが、コンサートチューナー役の三浦友和の深みのある演技、主演の山﨑賢人の清々しさが印象的でした。
画像出典 https://twitter.com/hitsuji_hagane/status/976658006090825728
コンサート会場(ロケ)は、鷹栖町役場たかすメロディーホール(北海道上川郡)や、武蔵野音大バッハザールが使われたようです。
劇中使用曲は、小犬のワルツ(ショパン)、水の戯れ(ラヴェル)、亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)、きらきら星変奏曲(モーツァルト)、ピアノ・ソナタ第23番「熱情」(ベートーヴェン)、ピアノ・ソナタ第3番(ショパン)など多彩でした。
©2018 「羊と鋼の森」製作委員会
そして、久石譲×辻井伸行によるエンディング・テーマ 「The Dream of the Lambs」 も久石ワールドの温かい曲でした。
試写会で辻井伸行と握手される天皇陛下
♪ 尚、「羊」 はピアノのハンマーに付いている(羊毛を圧縮した)フェルトのことを、「鋼」 はピアノの弦を、「森」 はピアノの材質である木材を表わしています。
2年前に書いた当ブログでは、「森」を、ピアノ線が林立しているピアノ内部(アップライトピアノ)のことだと書きましたが、少し取り違えたようです。
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