名利共に休す
茶人 千利休(せんのりきゅう)の利休という名前は、「名利共に休す(みょうりともにきゅうす)」 という禅語から取ったといわれています。
意味は、「名誉も利益も求めない」 とされ、本当に立派な人は名誉や富にとらわれないという教えです。
画像出典 http://h50.akkky.net/entry3.html
しかし最近の風潮を見ていると、立派な人ほど地位や名誉にしがみつき、自己保身に懸命です。
ある監督は平気でウソの記者会見をしたり、
ある官僚は平気で虚偽の答弁をしたり、
ある大臣は、不祥事の責任も取らず、未練がましく居座っています。
せっかく築いた地位や名誉を易々手放したくない気持ちは分かりますが、非を認めない卑劣な言動が目に余ります。
規範となるべきリーダーたちが連日のようにテレビの中で醜態をさらしています。
人間としての矜持を捨ててまで自己の保身に走る姿は、子供たちにどう映っているのでしょう。
失うものが何もない庶民ですが、「名利共に休す(みょうりともにきゅうす)」 肝に銘じたい言葉です。
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