出生数と紙オムツ
6月1日に厚生労働省が公表した2017年の「人口動態統計月報年計(概数)」によると、昨年(2017年)、日本国内で生まれた赤ちゃん(出生数)は94万6060人で、統計がある1899年以降、最低とのことです。 (厚労省のサイトはこちら)
余計な心配ですが、赤ちゃんが減っているのなら、紙オムツの業界はさぞ大変かと思いきや・・・
ムーニーでお馴染みの業界大手のユニ・チャームでは、高齢者介護用の紙オムツや、ペット用の紙オムツなどで業績を伸ばしています。 この50年で年間売り上げは7000億円に達し、今も成長中とのことです。
確かに、65歳以上の高齢者は前年(2016年)から約56万人増えて3515万人。人口の28%を占めています。
したがって排泄のトラブルは増える一方です。すでに紙オムツの首位の座は、赤ちゃん用ではなく、高齢者向けの商品に代わっています。
私たちもいつかはお世話になるかも知れません。
2016年10月現在、日本全国でペットとして飼われている犬猫の数は、合わせて1972万5千頭と推計されています。
ペットの世界も高齢化しています。家族の一員であるペットの介護に紙オムツが使われるのは当然です。
紙オムツをしたおじいちゃんおばあちゃんが紙オムツをした孫の世話をするとか、紙オムツをした高齢者が、紙オムツをした高齢犬と同居しているなどという話が、現実に起きているのではないでしょうか。
以上、出生数と紙オムツについて考えてみましたが、紙オムツの業界は生き残っていくと思いますが、やはり日本の将来は心配です。
人口減少で産業は停滞し、消費は伸び悩み、やがて国力は低下するでしょう。
政府は、若者の雇用安定や結婚支援、待機児童対策、幼児教育の無償化(2019年10月予定)などを進めていますが、出生率低下、人口減に歯止めが掛かっていないのが現状です。
政治家や役人の不祥事に明け暮れている日本の国会。 優先してやるべき事が遅れています。少子化対策に与野党を越えて取り組んで欲しいと思います。
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