シアワセニナ~ル 幸福への処方箋
久しぶりに体調を崩し、近所の病院へ行きました。
私 : 「先生、どうも気分がすぐれないんですが。」
先生: 「そりゃいかん、顔色が良くないねえ~。」
私 : 「めまいと動悸がありまして・・・」
先生: 「ストレス性の病気かも知れませんね。」
私 : 「はあ、最近色々ありまして・・・」
「とにかく身体が重いし、何もやる気がしないんです。」
先生: 「分かりました。 ではお薬を出しましょう。」
と言って出してくれた薬が、 「シアワセニナ~ル錠」 !?
私 : 「えーっ、こんな薬あるんですか??」
先生: 「新薬じゃよ、一度飲んでみなさい。」
私 : 「ホ、ホントに効くんですか???」
先生: 「私の言うとおりに飲んだら必ず効くから大丈夫!」
「まず、毎食後30分以内にこの錠剤、1錠を水で服用すること。」
「これからが大切なところなんじゃが・・・
最初の1錠を飲むときに、自分の嫌いな人を思い浮かべ、」
「その人が幸せになりますように、と祈りなさい。」
私 : 「えーっ、そんなこと出来るわけないじゃありませんか!」
「好きな人なら祈れますけど。」
先生: 「誰でも理不尽なことをされた経験があるじゃろ?」
「会社の上司だったり、同僚だったり、近所のおじさんや、もしかしたら、親兄弟
かも知れんが、どうしても許せん相手がいるはずじゃ。」
「この薬を1錠飲むたびに、その嫌な相手を許すんじゃよ。」
私 : 「でも自分には出来ません!」
先生: 「だったら先ず、相手を許せない自分を許しなさい!」
私 : 「それってどういうことですかあ??」
チーン、── この時、目が覚めました ──
何だよ! 夢かあ~
「シアワセニナ~ル」 なんて変な薬あるわけないだろう。
と言いながらキッチンに行くと、
「どひゃーっ」
これは、健康で幸せな人生を送るためには、人を許す(赦す)ことが大切だという真理を説いた話しです。 (ストーリーは当ブログのオリジナルです)
潔癖で正義感の強い人ほど、いつも誰かに腹を立てたり、怒ったりしています。
自分を傷つけた相手も、汚れた世の中も赦せません。 確かに今の社会はデタラメです。不正義がまかり通る世の中です。
自分を傷つけた相手がのさばっていても、不正義がまかり通る世の中であっても、どうすることも出来ない 「自分」 が赦せません。
そして次第に許せない人を身近に探すようになります。自分の考えに合わない人は、例え家族であっても赦せません。
人は、一体どれくらい 「赦せない人」 や 「赦せない事象」 をかかえているのでしょう。
その数の分だけ、「シアワセニナ~ル」 の錠剤を飲んでみては如何でしょう?
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