音楽はなほ続きをり
とてもお世話になった友人が亡くなりました。 享年69歳。
まだ先月、誕生日を迎えたばかりでした。あまりに早いと云うしかありません。
亡くなった日は奥様との41回目の結婚記念日でした。
以前の記事にも書きましたが、私の好きな一句です。虚子の短編小説 「虹」 に出てきます。 短命だったヒロインの愛子を慈しんで作りました。
後年、川端康成は、この小説 「虹」を絶賛しました。
「高く、正しく、確かな文章という点でも、虚子氏の後の作家では志賀直哉氏をみるくらいのものである。しかも老来(年をとってこのかた、の意)「虹」などにいよいよ匂う若さと艶とは世阿弥などの言うまことの『花』であろうか」
(参考サイト http://6004.teacup.com/makichan/bbs/562)
たくさんの人を温かく見守り、青空に浮かんでいた「虹」は消えましたが、演奏家であり、優れた編曲者であり、吹奏楽の指導者であり、コンサートプロデューサーであり、近年は、一流の映像クリエーターでもあった彼の音楽人生は、いつまでも私たちの心の中で生き続けていくことでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。
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