「希望を失うことなく」 元旦に思う
新年あけましておめでとうございます。
希望にあふれた平成30年が明けました。
現在、日本は景気回復局面が、「いざなぎ景気」(1965年11月~70年7月)を超え、戦後2番目の長さとなっているそうです。
東京株式市場の大納会では、株価が26年ぶりの高水準となっています。企業の業績は絶好調とのこと。 総務省の発表によれば、雇用情勢も好転しています。
本当でしょうか?
人口減少によって国内市場は減少しています。海外に活路が見いだせない中小企業の多くは、景気回復の恩恵を受けていません。
むしろ多くの労働者は実質賃金が上がらず、経済成長の実感はありません。実際に、日本では子供の貧困率は改善されたとはいえ深刻な状況です。親の離婚で母子家庭や父子家庭が増えています。
また、老人の貧困も増えています。下流老人は他人ごとではありません。 さらに、こうした貧困層を狙った 「貧困ビジネス」 が横行しています。日本という国はいったいどうなってしまったのでしょうか。
さらに、将来への不安が重くのしかかっています。30年以内に必ず来るという 「巨大地震」、不穏な東アジアの政治情勢、特に「北朝鮮のミサイル脅威」「米朝の軍事衝突」。
不安を煽っているのは政府やメディアですが、「備えあれば憂いなし」 ということでしょうか。
そして、自身や家族の「健康不安」や「介護問題」、「年金など社会保障費の減額」。
不安を煽っているのは政府や保険会社ですが、「備えあれば憂いなし」 ということでしょうか。
これでは誰もお金を使いません。仮に貯蓄があっても将来のために貯めておくしかありません。
その意味で、非常に住みにくい国になりました。常に将来に不安を感じる国になりました。生きていくのが大変です。
それでも希望を見出して行かねばなりません。
癒しの詩人といわれた 坂村真民の詩
鳥は飛ばねばならぬ
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
怒涛の海を
飛びゆく鳥のように
混沌の世を
生きねばならぬ
鳥は本能的に
暗黒を突破すれば
光明の島に着くことを
知っている
そのように人も
一寸先は
闇ではなく
光であることを
知らねばならぬ
新しい年を迎えた日の朝
わたしに与えられた命題
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
こんな世の中ですが、決して希望を失わず歩を進めたいと思います。本年も宜しくお願い致します。
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