「モノ」のいのちをいとおしむ心 (本の紹介No.030)
年末になると、菩提寺から戴ける本があります。 本と言っても 30ページほどの小冊子ですが、読むと 「心に灯がともる」 ような温かくなる本です。
「モノ」 のいのちをいとおしむ心 東井義雄著 (株)探求社/法蔵館 2017年8月刊 以下に内容の一部をご紹介しいます。
今年も悲しいこと、辛いことがあったと思います。そんな時、仏さまは私たちに寄り添ってくださいます。仏さまの大きな慈悲に抱かれ、導かれて私たちは生かされています。
「泣」 という字は、「サンズイ」 に 「立」 という字でできています。
これは、私たちがどんな深い悲しみにあっても、必ず 「立」 ち上がらせずにはおかないという、仏さまの願いを表わすために作られた漢字です。
「涙」 という字は、「サンズイ」 に 「戻」 という字でできています。
これは、私たちが涙に押し流されしまいそうになった時、必ず、引き 「戻」 してくださる仏さまのお心を表わすために作られた漢字です。
私たちが哀しみの底に溺れて泣いている時は、新しい視点をお与えになって立ち上がらせ、悲しみの涙に押し流されてしまおうとしている時には、新しい生きがいをお示しになって引き戻してくださるのです。 <本文より一部(要約)>
この菩提寺様では、月1回 「歎異抄」 の勉強会を開催されています。今年も色々勉強させていただきお世話になりました。この本も大切にしたいと思います。
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