新刊ベートーヴェンの交響曲 (本の紹介No.029)
ある演奏団体の依頼で、定期演奏会のプログラムの解説文を書いています。もちろん専門家ではありませんから、一音楽愛好家の視点で書くことにしています。
それでも、図書館などで専門書に目を通します。今回は音楽之友社の新刊 「ベートーヴェンの交響曲~理念の芸術作品への九つの道」 マルティン・ゲック著 (北川千香子訳)を読みました。
ゲック氏は、「聴き手は交響曲を読み解くべきだ」 と説いています。その過程の中で、ベートーヴェンの交響曲に秘められたメッセージ(真意)を模索し、その芸術が背負う理念を浮かび上がらせるのです。
今までにないアプローチで書かれた本書に大いに啓発されました。
すでに評価が確立している巨匠の作品であっても、常に考察し探求する姿勢こそが、真のメッセージを読み解くことに繋がっているのです。
芸術作品に込められた 「理念」 を探求する喜びが味わえるような音楽ファンになろうと心に誓いました。
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