東西文化の鮮烈な出会い
ピアニストの粥川愛さんと、箏・二十五絃箏奏者の日原暢子さんによるデュオリサイタルを聴きました。
同じ大学で学んだ演奏家、ピアノと箏との運命的な出会い。(2017・11・10 サラマンカホール)
ショパンのノクターンで静かに始まったコンサートは、エスプリの効いた 「ラ・ヴァルス(ラヴェル・ピアノ独奏版)」 で華麗な花が咲いたように優雅に演奏されました。
次いで筝の名曲 八橋検校 「みだれ」 が緩急自在で技巧的に演奏されました。
メインは、伊福部昭の「二十絃箏と管絃楽のための交響的エグログ・ピアノリダクション」。ピアノと二十絃箏の鮮烈な出会いと対話が、今までにない新鮮な音楽を創造していました。
ホールの響きが、二つの異なる楽器をほどよくブレンドして心地よく聴こえました。東西文化の交流を楽しむことが出来て幸せなコンサートでした。お二人に感謝申し上げます。
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