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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2017年10月28日 (土)

音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

今年のノーベル文学賞を受賞した カズオ・イシグロ氏の短篇集 「夜想曲集」 を半分ほど読みました。恥ずかしながらこの作家を知りませんでしたので、興味深く読ませて頂きました。

LPレコードの盤面をあしらった表紙のデザインがノスタルジアを誘います。

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「人生の黄昏を、愛の終わりを、若き日の野心を、才能の神秘を、叶えられなかった夢を描く、著者初の短篇集。  (表紙裏の紹介文より)

音楽と夕暮れをめぐる五つの物語の全篇に漂う 「ある切なさ」 が残像のように心に残りました。

特筆すべきは、土屋政雄氏の翻訳が実に素晴らしいことです。原文が英語であったことを全く感じさせない日本文学的な表現に驚きました。

五話目の 「チェリスト」 には、若きチェリストと大物の女流チェリスト(自称)との不思議な交流が描かれていますが、会話の随所に音楽家の感性が光っています。

カズオ・イシグロ氏が注目している村上春樹氏の作品にも音楽が登場します。音楽ファンの一人として、次は村上氏が受賞することを願いながら、この本の第四話「夜想曲」を読むことにしました。


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