残暑に「涼」を呼ぶ
迷走した挙句、結局は日本に上陸し各地に大雨を降らせた台風5号。17日間の長寿台風は歴代4位だそうです(上陸した台風としては1位)。
台風の長寿は嬉しくありませんが自然(気象)現象には逆らえません。
台風がやってきた8月7日は 「立秋」 でした。台風のニュースで忘れ去られていたかも知れませんが、暦の上では秋になったわけです。
人は 「秋」 と聞くだけで、もの悲しくなり、誰もが詩人になったようなロマンティックな気分になるものです。
漂泊の俳人 種田山頭火(さんとうか)は、ひとり山に分け入って、静けさの中に咲く 「白い花」 を見つけました。深山に咲く名も知れぬ 「白い花」 。
その光景を思い浮かべると、不思議と暑さを忘れ、心が澄んでいくような気がします。どの季節に詠まれた句か知りませんが、私にとっては涼しげな一句と言えるのです。
この句から「涼」を取っていただければ幸いです。
あらためて 「残暑お見舞い申し上げます」。
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