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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2017年7月25日 (火)

傷心のピアニストの奇跡

長年コンサート通いをしていると、稀に人知を超えた演奏に接することがあります。

一週間前のコンサート(佐藤由美ピアノリサイタル 2017・7・17 電気文化会館)で、その奇跡は起きました。

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突然の交通事故で心身ともに大きな傷を負ったピアニスト。計り知れないプレッシャー、極限の精神状態の中で開かれたリサイタルは、まさに覚悟のラストコンサートでした。

しかし、特に後半のプログラム「展覧会の絵(ムソルグスキー)」は、パワー全開の渾身の演奏でした。

細部にわたるきめ細かい描写から、無数の色彩感、ホールの天井から降り注ぐ音の洪水。オーケストラの迫力と色彩に全く引けを取らない迫真の演奏でした。

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覚悟のラストコンサートは、ピアニスト佐藤由美の再スタートのコンサートになりました。

微力ながらこのピアニストを応援してきて本当に良かったと思いました。人知を超えたパワーは苦難に立ち向かった人にだけ与えられるものかも知れません。

前途を祝し、益々のご活躍を心より願っています。アンコールはオールショパンで5曲。佐藤由美の面目躍如といった演奏でした。



これまで、壁だと思ってたものが
本当は扉だった。
               (しみずたいきの言葉より)



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