ショパンの弟子の作品集が注目の1位
4月17日付の ビルボード・ジャパンのクラシカルチャート(Billboard JAPAN Top Classical Albums)で、ショパンの愛弟子 カール・フィルチュの作品集が、他を大きく引き離しての第1位となりました。(2週連続1位)
「ショパンの愛弟子 若き天才作曲家カール・フィルチュの世界」 萩原千代(piano) 2016年リリース ALCD-9161 (有)コジマ録音
弟子に対しても週1回以上教授することはなかったショパンは、11歳のフィルチュに卓越した才能を見いだし、週3回指導したという。15歳の誕生日を目前に結核で亡くなったフィルチュは、その短い生涯にもかかわらず、熟達した作品を残した。
2005年に発見された彼の作品の中に、ショパンからの強い影響のみならず、初期のうちから独創的であった天性の資質を聴くこともたやすいであろう。
萩原千代は、フィルチュ作品との運命的な出合いから、作曲家の生地ルーマニアにおいて研究を重ねたピアニスト。作曲家への深い愛が伝わってくるフィルチュ演奏の決定盤。(コジマ録音サイトより転記)
ショパンの弟子と言えば、「ミクリ版」(ショパンの校訂譜)で有名な カール・ミクリがいますが、カール・フィルチュ はあまり知られていません。私も初めて聞く名前です。そもそも、ショパンが子供を教えていたというのも知りませんでした。勉強不足でした。
ショパンも39歳の短い生涯でしたが、カール・フィルチュは14歳で亡くなっています。彼は13歳でヨーロッパコンサートツアーを行っていますが、非常に早期に才能を発揮し、リストを始め多くの音楽家から高く評価されていたようです。
今回のランキング1位で、この天才的なショパンの弟子カール・フィルチュにスポットが当てられたことは、音楽愛好家やショパンのファンに取っても幸運なことです。ピアニスト萩原千代さんに敬意を表したいと思います。
ショパンを彷彿とさせる 「ピアノ協奏曲」 と、今回のアルバムにも入っている「マズルカ3番」 を見つけました(youtube)。
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