真実はひとつ
福島第一原発事故の裁判で、前橋地方裁判所は 「津波を事前に予測して事故を防ぐことはできた」 として、国と東京電力の責任を初めて認め、3800万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。 (報道各社)
原発事故については、すでに国会事故調査委員会が、事故は人災によって発生したとする報告書を公表しています(2012年7月5日)ので、今回の判決は当然と言えるものです。
当初は、東電も国も、原発事故は想定外で、1000年に一度の天災だったとして、責任を回避していましたが、判決では 「防ぐことが出来たはず」 だったとし、あらためて人災と認めました。
そして、東電に対しては、経済的な合理性(お金)を優先させ安全性(人命)を軽視したとして、「特に非難するに値する」 と厳しく指摘しました。
さらに、国は、「東京電力に津波の対策を講じるよう命令する権限があった」 として事故を防ぐことが出来なかった責任があるとしました。
どんなに言い逃れをしても、やはり真実はひとつです。今回の判決がその事を証明しています。
しかし、真実はひとつなのに、最近の出来事はあまりにも不可解で欺瞞に満ちています。
豊洲移転問題、森友学園問題、陸自の日報問題などが、全て 「虚偽」 と 「隠ぺい」、「裏取引」、「圧力」、「責任逃れ」 によって塗り固められ、真実が隠されているからです。
真実が明るみに出ると都合の悪い人がいます。しかし、そのせいで不信感という濃霧が日本列島を覆っています。
ワイドショーを見ながら霧が晴れるのを待つしかありません。
しかし、霧が晴れたら、腐敗した日本の現実が見えるだけです。暗澹とした気持ちになるのは私だけでしょうか・・・
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