24 Capricci Ilya Gringolts, violin
パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールに史上最年少の16歳で優勝した ロシア生まれのヴァイオリニスト イリア・グリンゴルツを聴く機会に恵まれました。 ( 2016・12・3 NBKコンサートホール)
技巧に富んだパガニーニの 「24のカプリース」 を、この神がかり的な名手 グリンゴルツがどう表現するのか大変興味をもって出掛けました。東京公演はソールドアウト(sold-out)。
始めはややテンションが低いように感じましたが、これも類稀な音楽的センスの表れでしょうか。インスピレーションに満ち、一音一音が躍動して変化し続けます。
技巧を駆使しながら、深い音楽性を表現し、豊かで刺激的なアプローチを試み、かつてないカプリース(奇想曲)がホールに響きました。
当夜の使用楽器は、1742-43年製のグァルネリ・デル・ジェスとのこと、以前はストラディヴァリウスでしたが、名手の手元には名器が渡るというのは本当でした。
地方でこのようなコンサートが聴ける幸せ。この場を借りて主催者に感謝申し上げます。
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