綴れ織りのバッハを聴く
清水靖晃&サキソフォネッツによる 「ゴルトベルク・ヴァリエーションズ(変奏曲)」 を聴きました。 (2016・11・26 サラマンカホール)
以前、NHK BSで見てから、その演奏の虜になっていましたが、実際に聴く機会に恵まれて幸運でした。
しかも、ゴルトベルク変奏曲はグレン・グールド(Pf)他で、いやと言うほど聴いていますが、決して飽きることのない名曲です。
4本のコントラバスと、5本のサックスによる J.S.バッハの世界。テナーサキソフォンが奏でる 「アリア」 の美しくふくよかな響き~原曲を生かしたアンサンブルの妙。
この演奏(アレンジ)は、全く新しいバッハの聴き方を現代人に提案するものです。普遍的なバッハの作品を、都会的にお洒落に演出したようです。
逆に言えば、それだけバッハは偉大だと言うことです。
~至福の時間が流れました~そして、ホールの残響もまた素晴らしい音楽の一部とあらためて感じました。
そもそも、清水靖晃&サキソフォネッツのCD 「ゴルトベルク変奏曲」 (2015年4月発売)は、このサラマンカホールで録音(2014年7月)されたものです。
ホールが 「聴く喜び」 を観客に与え、「演奏する喜び」 を演奏者に与えているのです。
終演しても、清水靖晃さんのソロで演奏された、第25変奏曲が耳の奥で心地よく鳴り響いています・・・
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