2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

開設以来のバックナンバー

書の作品

  • Img_20190628_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
フォト
無料ブログはココログ

« 芸術の秋 到来すれど | トップページ | 仲道育代 レクチャーコンサート »

2016年10月15日 (土)

関口智子 Vn リサイタル/英国発の音楽を楽しむ

英国王立音楽大学にて研鑽を積んだ ヴァイオリンの関口智子さんの20周年リサイタルに出掛けました。  2016年10月10日(祝) シューベルトホール

445d5bdb15587831cdcd055ca4e2372b750

ディーリアス、エルガー、バックスの3人の英国の作曲家による作品を披露されました。

特にメインの、アーノルド・バックス作曲 ヴァイオリンソナタ第2番は4楽章形式の大曲ですが、演奏機会も少なく、私も初めて聴かせていただきました。

この曲は、NAXOSレーベルの CD帯紹介文を引用すると、

「第一次世界大戦に対する作曲家の懸念が表現されたもので、不安げな表情とある種の艶かしさが全曲を支配します。特に第2楽章での奇妙なワルツは、まさに「死の舞踏」とも言えましょう。」

とあり、その当時の世相を反映したメッセージ性の強い作品です。

今回は、ノーベル文学賞を受賞した アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツWilliam Butler Yeats, 1865 - 1939)の詩が、シューベルトホール館長によって朗読され、コンサートをより立体的に楽しむことができました。

 


心よここにこないか 

疲れた時代の

疲れ果てた心よ、さあ

善悪正邪の網目をねけでて

ここに来ないか         

この夜明けの光のなかで

笑わないか。

心よ朝露のなかでまた

深い息をしないか

毒舌中傷の火に焼かれて

君の希望は消え去り

愛はくずれさるとも

君の母なる故郷は若いのだ

常に朝露は輝き

薄明かりは銀色なのだ

心よここに来ないか、ここでは

丘に丘が重なり、神秘の愛に満ちて

陽と月と森と川が互いに

いつくしみあっている

そして神はその淋しい角笛を吹き

時代と時間はひたすら飛び去ってゆくが

ここでは薄明かりは愛よりも優しく

朝露は希望よりも貴重なのだ

 

 W.B.イェイツ「薄明の中へ」

訳 加島祥造

 

 

 

 

 

 

« 芸術の秋 到来すれど | トップページ | 仲道育代 レクチャーコンサート »

音楽」カテゴリの記事