2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

開設以来のバックナンバー

書の作品

  • Img_20190628_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
フォト
無料ブログはココログ

« 秋の一枚/いわさきちひろ | トップページ | ジャパン・ビューティー(展覧会)の一枚 »

2016年10月27日 (木)

秋の一曲(ピアノ曲)/チャイコフスキー

言うまでもありませんが、季節に四季がある国は、日本だけではありません。

ヴィヴァルディも、ハイドンも、ピアソラも、世界中の作曲家が 「四季」 をテーマにした曲を作っています。

ロシアの作曲家 チャイコフスキーも、一年12か月の季節の移り変わりを、「四季」というピアノ小品集にまとめ、「12の性格的描写」 と副題を付けました。

「 秋の歌(10月)」チャイコフスキー 「四季」 (Les Saisons) 作品37bより  

演奏は、「この人の右に出る人はいない」 と断言できる カティア ブニアティシヴィリKhatia Buniatishvili )さんです。

12か月それぞれに詩が付けられ、10月は何の変哲もない詩ですが、この音楽と同時に味わうと趣があります。

秋よ、われらが粗末な庭は一面
落葉におおわれる
黄色い木の葉が風に舞い……  
アレクセイ・ニコラエヴィチ・トルストイ

そして、チャイコフスキーは次のように語り、心ゆくまで秋を味わっている様子がうかがえます。

「毎日遠くまで散歩をし、森の中で居心地の良い場所を探し、散りゆく葉の香りが混ざった秋の空気、静けさ、秋の色が広がる風景の美しさを存分に堪能するのだ」 

ただ、チャイコフスキーは秋の風景だけではなく、これから長くて厳しい冬へ向かう人々の憂いを、内面的に表現したかったのだと思います。

しみじみとした秋の情感を聴くには最適の一曲、最高の演奏と言えるでしょう。

「 秋の歌(10月)」     チャイコフスキー 「四季」 (Les Saisons) 作品37bより 

ピアノ演奏 カティア ブニアティシヴィリKhatia Buniatishvili )

 

« 秋の一枚/いわさきちひろ | トップページ | ジャパン・ビューティー(展覧会)の一枚 »

音楽」カテゴリの記事