「人生生涯 小僧のこころ」 (本の紹介No.022)と著者講演会
大峯千日回峰修行者が超人的修行の末につかんだ世界 (表紙より)
千日回峰行とは、標高1719メートルの奈良県吉野山の金峯山(山上ヶ岳)山頂までの往復48キロを16時間かけて登り下りして、9年間で4万8千キロを歩く苦行です。
吉野の金峯山で、千日回峰行を成し遂げた史上二人目の塩沼亮潤(りょうじゅん)大阿闍梨(あじゃり)の壮絶な記録と、到達した心境とは・・・
「人生生涯小僧のこころ」 塩沼亮潤(慈眼寺住職)著 致知出版社(1600円税別)
幸運なことに、塩沼亮潤住職の講演会を聞かせていただくことが出来ました。
平成28年9月6日 びしんコミュニティホール
これほどの過酷な修行を満行された方とは思えない、柔和でソフトなご住職の自然な語り口に感銘を受けました。
一に 「勤行」、二に 「掃除」、三に 「追従(ついしょう)」、四に 「あほう」 。
人間は「我」 があると、自分を捨てる 「あほうになりきる」 ことが出来ません。1時間半の講演の中で、この 「あほう」 が最も印象に残りました。
※追従とは、人が喜ぶことを言うことです。
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