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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2016年7月11日 (月)

投票率を決めるもの

第24回参議院選挙は、改憲勢力が圧勝して終わりました。事前の予想通りの結果でした。

投票率は54,7%で、戦後4番目に低い数字です。有権者の半数近い人は投票しませんでした。

Img_20160711_0001_new

7月11日付 中日新聞より

投票率が低い原因は、「現状の政治に不満がない」 からでしょうか、それとも、「どの政党が勝っても同じ」 だと思っているからでしょうか。

ただ単に 「投票所に行くのが面倒」 だからでしょうか。 「もう何も政治に期待していない」 からでしょうか。

過去の投票時間の延長や期日前投票の導入も、投票率を上げることは出来ませんでしたが、今回の18歳選挙権導入の評価はこれからです。

ただ、こんなに「冷めた目」 で政治を見ている国は日本だけでしょうか、調べてみました。

ヨーロッパ諸国は、ドイツ71%、イタリア76%、英国66%と続きますが、国民の政治参画意識の高い北欧では、スウエーデン85%、アイスランド85%、デンマーク88%、ノルウェー76%、フィンランド67%です。

投票を国民の義務として、罰則規定を設けている国は、シンガポール93%、オーストラリア93%、ベルギー89%、ウルグアイ90%、トルコ88%、ブラジル82%等となっています。 (IDEA等データ参考)

一方、フランスは57%、アメリカは59%と6割を切っています。 先進国でも投票率に差が生じるのは何故でしょうか。

日本では一票の格差を是正することも大事ですが、そもそもの投票率を上げることに取り組むべきだと思います。

近年の選挙では、事前の情勢分析の精度が増しているのか、選挙前に結果が予想され、かなりの確率で傾向が分かるようになりました。

マスコミ各社が行う世論調査で、政党別の支持率や内閣支持率、さらに候補者の得票勝敗ラインなどが分かるようになりました。

また、大規模な出口調査が行われ、当選者がいち早く分かる仕組みが出来上がっています

その結果、まだ開票前に 「当選確実」 になる候補者も多く、今回も、午後8時の投票締め切りとほぼ同時に、90名近い 「当確」 がアナウンスされました。121議席中75%の90議席が、開票を待たずして(開票率0%)で、「当選確実」 となってしまうのです。

選挙前に候補者や政党の支持率が分かり、開票と同時に当落が分かってしまう現在の選挙は、有権者にとってやや味気ない感があります。投票することに意味があるのでしょうか。わざわざ投票所に行っても、結果は見えています。

不謹慎かも知れませんが、選挙にも 「ドラマ性」 を持たせるべきだと考えます。以前の「小泉劇場」 がそうでした。

国政選挙に関しては、国民の関心を高めるためにプロデューサーを置くべきで、例えば、三谷幸喜氏などが適任です。

そして、事前の世論調査は控えるべきです。有権者に予断を与えることになりかねません。新聞各社の政治記者の情勢分析で良いと思います。

出口調査も止めてほしいと思います。刻々と変わる開票結果が選挙の醍醐味です。

私見ですが、投票率を上げる秘策は、「ドラマ性」 と、結果の読めない「ゲーム感覚」 を取り入れることだと思います。

過度の世論調査と、速報を競う出口調査は、マスコミの自己満足に過ぎません。再考の余地があります。


そんなことを感じた今回の参院選挙でした。皆様はどう思われましたか?

長文にお付き合い下さりありがとうございました。

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