歌紡ぎ 「老猿の会」 を聴く
歩いて5分のホールで、小椋佳のコンサートがありました。 (2016・7・16 清流文化プラザ)
あの頃、未だ10代だった私は小椋佳の歌をよく歌いました。ギターを覚え、友人と夜遅くまで歌ったものです ~「しおさいの歌」、「さらば青春」、もう50年近く前の話です~
その小椋佳が間近で見れるとあって楽しみに出かけました。
歌紡ぎ 「老猿(おいざる)の会」 と称したコンサートは、申(さる)年生まれの小椋佳が自分で付けた会の名前で、「老去る(老いて去って行く)」という意味と、「老いざる(老いはしない)」の両方の意味があるそうです。
さて、高齢者であふれたホール内に、小椋佳の歌が響きました。さすがに声の衰えは隠せませんでしたが、あの小椋佳の歌は健在でした。
さらば青春、シクラメンの香り、愛燦燦、夢芝居などが歌われると胸がいっぱいになりました。 特に 「山河」 (作詞:小椋佳、作曲:堀内孝雄)は、切々とした哀感が心に迫りました。
人は皆 山河に生まれ、抱かれ、挑み、
人は皆 山河を信じ、和み、愛す
そこに 生命をつなぎ、生命を刻む
そして 終(つ)いには 山河に還る。
顧みて、恥じることない 足跡を山に 残したろうか
永遠の 水面の光 増す夢を 河に浮かべたろうか
愛する人の瞳に 愛する人の瞳に
俺の山河は美しいかと。美しいかと。
山河 youtube (リンク切れはご容赦下さい)
アンコールは、「顧みれば」 でした。
顧みれば今 込み上げる想い
わたしの運命に 関わった
全ての人々に ありがとう
~小椋さんの万感を込めた感謝のコンサートが終わりました~
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