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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2016年7月30日 (土)

20世紀の合唱名曲を聴く

「20世紀の名曲を歌う会」 という公募型の合唱団があります。

シリーズで、20世紀の合唱の名曲を歌っていますが、既に3回終えて今日のコンサートが4回目とのことでした。

20世紀の名曲を歌う vol.4   指揮/雨森文也 合唱/20世紀の名曲を歌う会 ピアノ/平林知子 2016年7月30日 サラマンカホール

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高田三郎 「心の四季」 を聴きたくなって、このコンサートに出掛けました。 廣瀬量平 「海鳥の詩」 も思い出の曲です。

プログラムにも書いてありましたが、確かに20世紀の日本の合唱作品が忘れ去られようとしています。合唱ファンとしては憂慮すべきことですが、こうして演奏会で取り上げてもらえることで、名曲の数々が21世紀に受け継がれることは素晴らしいことです。

さて、「山田耕作による五つの歌」は、緩急のコントラストを付けた5曲を興味深く拝聴しましたが、特に 「からたちの花」 の繊細な表現力に感銘を受けました。情景が目に浮かぶようでした。

「海鳥の詩」 は、混声合唱曲の醍醐味を味わうことのできる名曲ですが、3曲目「海鵜」の男声の情感が際立っています。そして、全曲を通してドラマティックで立体感のある演奏は指導者の力量を表していたと思います。 ピアニストの美しい響きも特筆ものです。

千原英喜 「おらしょ」 は意欲的な選曲だと思います。日本と西洋が融合したかのような雰囲気に少し戸惑いながら聴かせていただきました。Ⅲ番の男声ソロは音楽性豊かで魅力的でした。

「心の四季」 は、期待通りの演奏でした。ゆったりとしたテンポで歌い出され、時に激しく、起伏のある演奏で混声合唱を堪能することができました。こんなにイメージの膨らむ演奏は初めて聴きました。

7曲目「真昼の星」 が静かに歌い終わりました。その時、長い数秒間の沈黙があって盛大な拍手が沸き起こりました。

この沈黙こそが、本日の演奏会のハイライトだったような気がします。

それは、今日の演奏で、「合唱団の皆さんの思い」 が、会場の 「お客様の心」 に届いた証だからです。

団員の皆さんがステージで深々と頭を下げられましたが、お礼を言いたいのは私たちです。 ステキな演奏をありがとうございました。

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尚、アンコールは、「生きる」 (作詞:谷川俊太郎/作曲:三善 晃) でした。

人生観が変わるほどの感銘を受けました・・・




   
    

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