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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2016年6月16日 (木)

知事の辞職/みんな悪い!

東京都知事が追い詰められて、辞職しました。

高額の海外出張費や、公用車による湯河原別荘通い。

知事就任前とは言え、木更津ホテルの家族旅行(会議)疑惑などなど 。

いづれも、国民・都民の血税が使われていました。


一連の疑惑は、週刊文春の記事によって明るみに出ましたが・・・

この常識外れな知事の行動の数々を、誰も気が付かなかったのでしょうか?

知事室の職員はもちろん、都の幹部・側近、(税金の無駄遣いをチェックする)監査委員、そして、何と言っても東京都議会にはチェック機能がなかったのでしょうか。

さらに、政党交付金のチェックが甘いから、家族旅行にまで税金から支払われていました。
(※まだ確認されていません)


この呆れるほどの公私混同ぶりも、週刊誌が暴かなければ、誰も知りませんでした。

厳しく追及する都議会も、マスメディアも、週刊誌の記事が頼りです。公用車の運転記録の情報公開を請求したのも週刊文春です。

不祥事が発覚して、集団リンチが始まるきっかけはいつも週刊誌の記事です。

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そもそも、知事を推薦したのは、自民公明両党です。その際、この無軌道ぶりはチェックしなかったのでしょうか。人の性格は簡単に変わるものでありません。推薦した責任は大きいと言わねばなりません。

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小倉智昭キャスターが、「推薦して知事になった人に不信任出すわけだから、なんでもありなんだね」 と、都議会与党の自民党、公明党を痛烈に批判したのは当然です。

参院選を前に、知事を血祭りにあげ、わが身の安泰を図った人たちがいます。

辞任が決まり、知事の最後の挨拶が終わると、議場は拍手に包まれたそうですが、少しは 「申し訳ない」 気持ちがあったのでしょうか。

もちろん、一番悪いのは知事本人ですが、見過ごしていた側近や、都議会、推薦した与党、調査能力のないマスメディア、チェックの甘い政治資金なども問題です。

結局、2年4か月務めただけで、退職金2200万円とボーナス380万円を貰って、知事は辞めることになりました。

不祥事が続き、4年で3度の選挙、1度の選挙費用は50億円、納税者はやり切れません。

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画像 RECOSTA より

そして、知事が最後まで執念を燃やしていた「リオ五輪」。

リオ五輪には新しい知事が行くことになりそうです。 ただ、誰が行っても、東京五輪にケチが付いたことは確かです。

招致に尽力した前都知事の辞任、エンブレムの盗作事件、新国立競技場の巨額建設費、聖火台事件、そして招致ワイロ疑惑など、東京五輪は傷ついてボロボロ状態です。

次の新都知事は、相当の信頼回復が出来る人でないと、また世界の笑いものになってしまいます。

その意味では、政治手腕と倫理観の両立した人物を選ばなければなりませんが、そのような候補者を、政治家の中から選ぶのは至難の業と言えるでしょう。 

週刊誌のスクープの対象になるような人物は二度と選べません。新知事は日本の首都と、東京五輪の顔となる人です。

その為にも、周囲の厳しいチェックの目が欠かせません。






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